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バイリンガルキッズの日本語&英語使いこなし珍事件

今日は、日本語と英語の使いこなし珍事件「パパはウデコにいるよ!」をお届けしますね。

ウデコって英語を日本語化した言葉なんですが、何だと思いますか?
ヒント:ベッドはbed

と、ここまでを前回の記事で書きましたんですが、ウデコって何だかわかりました?

ウデコ、実は、わが家の長男くん作の和製英語なので調べても出てこないんですが(検索してみると、腕骨折と、iDeCoが出てきました!笑)、
成り立ちがわかると、バイリンガルキッズの頭の中がちょっとわかって興味深いので、シェアしますね。

長男くんが4歳の時のこと、わが家は教室兼自宅の住宅を新築したんです。

その頃の家族構成は、私と夫、長男くん(4歳)と長女ちゃん(0歳)、私の母、の5人でした。

長男くんと長女ちゃんの家庭での言語環境は、パパとママとは英語で話して、おばあちゃんとは日本語で話す。

一歩外に出れば全部日本語の環境。
長男くんが一日の大半を過ごす保育園は日本語だし、夕方に帰ってくるとおばあちゃんと日本語で会話する日常。

私たちの仕事が自宅での英語教室だったので、みんなが学校や仕事から帰ってくる夕方から私たちの仕事が始まるということは、
長男くんが家庭で過ごす時間には、私たちは一緒にいられない!

ということで、
このままでは英語インプットの時間が足りない!と思い、環境を徹底するためにテレビはスカイパーフェクトの英語番組のみにして、日本語のテレビを見ることができないようにしていました。

日本語モノリンガルのおばあちゃんには、かわいそうだったんですが、孫の将来のために我慢してくれました。感謝…

さてさて、そんな日常のわが家だったんですが、新築のときに予算を切り詰めるために外構工事をケチったので、自分たちでいろいろと大工仕事をDIYしなきゃ住めなかったんですよね。

それで、日曜日が来ると夫が外で大工作業をしていました。

私は、当時まだ0歳でおんぶや抱っこが必要だった長女ちゃんの面倒を見ていて、おばあちゃんがお家の中でお昼ご飯を作っていました。

ランチの時間になったので、おばあちゃんはみんなを呼ぼうとしていました。

その時、ちょうどキッチンにやってきた長男くんに、おばあちゃんが尋ねました。

おばあちゃん
「パパはどこ?」

長男くん
「パパはウデコ」

おばあちゃん
「う、うでこ??」

長男くん
「うん。ウデコ」

おばあちゃんがもう一度尋ねます。
「パパはどこにいるの?」

長男くんは不思議そうな顔をしながらも、自信を持って言います。
「パパは、ウデコにいるよ!」

おばあちゃん
「う、うでこ・・・?」

長男くん
「うん!」

普段はいろいろ繰り出される長男くんの珍語録も、かなりへっちゃらなたくましいおばあちゃんなんですが、「ウデコ」は全く予想がつかなかったらしく大混乱。

おばあちゃんが私に助けを求めてきます。
「ちょっとEIKO、パパはどこ?って聞いたら、”パパはウデコ”って言うんよ。
何回聞いても、パパはウデコにいるって、言うんだけど、どういうことなんかな??」

と、私に尋ねてきました。

私も
「ウ、ウデコ??はぁ?わけわからんね。何のことなんかな?」
と、一緒に大混乱。

仕方なく、長男くんに尋ねました。


「Hey, where's Dad?」

長男くん
「He's at the wood deck.」


「!!」

そうなんです!
パパはDIYで作っていたウッドデッキにいたんです!!!

ウッドデッキという和製英語を知らなかった長男くんですが、
wood deckという英語の言葉は知ってたので、それを彼独自の方法で日本語化して、おばあちゃんに伝えていたんですね。

wood deck の英語発音「ウッデッ(ク)」では、きっと日本語モノリンガルのおばあちゃんには理解できないだろうから、日本語化してあげよう、と。

bed は ベッドと、「オ」の音を最後につけるんだから、wood deckも「オ」の音を最後につければ日本語化できるのではないか?
ということで、完成したオリジナル和製英語が
「ウデコ」!!

デスク、ブック、クロックなど、ckで終わる音には、「ウ」をつけることが多いというルールを使わず

woodはbedと同じく「オ」を付けてウッドになるなら
wood deckは「ウデコ」になる。

という「ルールの一般化」をしたのでした。

これって、バイリンガルキッズならではの本質をとらえたコミュニケーションの方法なので、めちゃくちゃ興味深かったんです!

長男くんの頭の中で起こっていたこと:

英語をそのまま言っても伝わらない。

英語の単語を日本語の文脈に差し込んでも伝わらない。

日本語には、テーブル、ソファー、チェア、ジュースなど、英語の単語と音が似ている言葉がたくさんある。

結論:「英語ではわかるけど、日本語でわからない単語には、日本語の音のルールを当てはめれば、使えるはずだ」

つまり「ウデコ」は、わが家の長男くんが自分で作った英語⇒日本語のルールに従って作られた言葉だったというわけです。

バイリンガルキッズの言語の発達は、日本語に関しても、英語に関しても、それぞれの文法に関しても、なるほどね~!と思わせてくれる、目からウロコのことがたくさんありました。

次回は、「昨日まで完璧だった英語文法が、6歳でいきなり崩壊する事件」をお届けしますね。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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