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天皇の国史第一部(弥生時代まで)を読んだ感想。インプットされた情報はいったん保留する癖をつける。

本書は650ページの構成が
   ~2世紀   190ページ
2世紀~江戸時代  200ページ
明治~現在    260ページ
となっています。
このページ割り当てからでも読まなくても作者の狙いがわかると思います。作者が語りたいところにページ数を割くのは当たり前なので。僕がこれまでに学んだ日本史とは異なる内容が書いてあって根拠も明確なので説得力がありました。


●稲の伝来経路は 支那→日本→朝鮮

稲の遺伝子検査をしたところ、稲にはaからhまでの型が確認されている。
支那はaからhまで全て存在。
日本はa,bがほとんどでcが少量存在。
朝鮮はb以外の種類が存在。

仮に支那→朝鮮→日本という稲の伝来経路だとしたら、bの遺伝子が存在しないことに辻褄があわない。
少なくともbの遺伝子を持つ稲は朝鮮を経由せず、支那から日本へ伝えられたことになる。

●縄文土器は世界最古級の土器

土器に付着した炭化物を調査したところ、青森県の大平山元Ⅰ遺跡の土器が1万6300年前の土器で、これまで最古とされていたロシアのグロマトゥーハ遺跡の土器の1万5000年前のものよりも古かった。
さらに大平山元Ⅰ遺跡の石鏃(石製矢じり)も世界最古のようだ。

その他、土器については
1万6000年前 →長崎県の福井洞窟
1万6300年前 →東京都の御殿山移籍
1万5500年前 →神奈川県の宮ヶ瀬北原
1万4500年前 →北海道の大正3遺跡

と複数見つかっており、この時代には日本列島全体で土器が使用されていたと考えられる。

●重要なのは一つの説として認識すること

この本にはその他、日本語の起源、稲作の始まりと言った内容が含まれてて、文章を読む限りではできる限り科学的に記述しようと努めているように思いました。一部結論ありきで都合の良いデータを集めてない?と疑問におもったところはあるのですが仮説→検証→考察という経路をたどることもあるでしょうし問題ないです。
重要なのはこの一つの情報に固執せずに、複数の考えをインプットできるようになることだと思います。

この本が参考になると思います。


この書籍には

頭の中にすべての情報を「とりあえず入れてしまうエリア」を作っておく。
そのエリアは、インプットされた情報が自分の考えに合う/合わないに関係なく、いったんエリアに入れて吟味するための場所として使う。

という内容が書かれています。この考え方は非常に有益な考え方だと思います。現状、本来正しい情報を提供すべきマスコミがその役目をはたしていない以上、情報の正しさを吟味する能力は間違いなく重要であると思います

なので天皇の国史では先述のような内容が記載されていましたが、「この天皇の国史という書籍ではそういう内容があったよ」という程度にとどめておくようにします。

●明日バンジージャンプ

岐阜でバンジージャンプします。
エガちゃんが飛んだところです。日本一の落差だそう。楽しみや☺


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