令和で一揆は起きるのか

僕が最近不思議に思うのが、
何故こんなにも頑張った給料を税金、社会保証料で日本に巻き上げられないとい流のに何故もっと大きな問題にならないのかという点である。

前回の記事で日本の年収が上がっていないことの考察をあげた。

国税庁「民間給与実態統計調査」(1997年~2018年をもとに作成)


上記事実を踏まえ岸田首相が
「所得倍増計画」というものを実施しようと頑張っている。
例えば中小企業に対し従業員への給料を上げれば税金を減らす等の政策を取っている。ここからどのように給料が上がっていくか見ものだ。

しかし、大切な問題はここだけではないと思っている。
当たり前だが、年収から税金、社会保障が引かれてから僕らの手元に手取りとしてお金が入ってくる。
税金は年貢と同等であり年貢が高ければ百姓は一揆を起こしてきた歴史がある。

それを踏まえて下記図をご参照いただきたい。

国民負担率の推移2

図の黄色くなっている部分が税金、社会保障を通じて国に支払っている年貢割合だと思ってくれていい。
現代ではほぼ半分取られている。
30年前は30%後半だったのに。
もちろん、病院に行ったら3割負担だし、子供を持つ親は公共サービス等で国に助けてもらっていることが多いだろう。
しかし僕らは今頑張って働いた金額の約半分(累進課税のため誤差がある)を国に払っているのだ。
これは年収が高いから大丈夫という話ではなく、年収が高いからこそ考えるべき問題なのだ。年収が高いほど取られる割合は増えるのだから。
ほとんどは僕らの負担を上げて、高齢者を養っていくお金に使われると考えていい。
源泉徴収票を見ると1年で差し引かれている社会保障料を確認できる。
所得税や住民税を見て合計するとドン引きする金額をしっかり引かれている。

日本は給料が上がっていないにも関わらず、国への支払い額は大幅に増加しているのだ

無論、国民年金、厚生年金も皆払っているのだろうから更に手取りは少なくなっているのだろう。そして消費税も上がって物価も上がっているから余計財布へのダメージは小さくない。

ちなみに、サラリーマン以外の確定申告をしている個人事業主は収入から経費を相当落としているから実際税金は少ない。

お金持ちの経営者はここへの知識がえげつない。
お金持ちの経営者は購入するものは投資対効果で考えるから買い物上手が多い。
そして税金に対してはめちゃくちゃシビアだ。
税金を一円でも減らすためにどうすればいいか考えている。
そして度を超えた人が税務署から刺され、脱税となる。
メディア及び日本人は成功者の転落を楽しむ傾向にあるから脱税する叩く。
しかし、僕たちがわかっておかないといけないのは
「ほとんどの人たちは安全地帯で税金をどんだけ減らせるか齷齪考えているという事実だ。」

僕が銀行員時代によく個人、法人の税金について話した。
彼らは、何に使われているか不透明な部分が多い税金よりも自分の大切な人たちに直接渡せる資産が大切であることを教えてくれた。
今は物価が上がっていて緩やかなスタグフレーションの状態になってきていて、ますます家計の事情にシビアになる必要性があると思う。

とにかく僕はこんなに搾取されているのに何故一揆が起きないのか不思議だったので調べてみた。

今、少子高齢化の日本では、選挙に勝つためにはマジョリティを占めている高齢者を取り込む必要があり高齢者層を取り込んだ人が政治家になることができる。
高齢者を「働いていない人orもうすぐ働かなくて良くなる人、そして病院によく行く人たち」と定義すると
高齢者は極論社会保証料や税金が高くなろうと自分の年金が入ってきて、安く自分の健康が担保されれば見ず知らずの20代から40代が苦しんでいようと関係ない人だ。
つまり選挙で勝つには高齢者に都合が良い政策をねじ込むことが重要なのだ。

今女性の2人に1人が50代以上という奇跡の国でマジョリティを取るには高齢者の意見を取り入れた方が圧倒的に簡単だ。

政治家も子供を増やすことが将来の日本に取ってプラスなのはわかっているだろうが高齢者の味方をしないと政治家として無職になってしまうので仕方がないのだ。

つまり、年齢の中間層からお金を取ることが最も手っ取り早い。
今後、住民税、所得税、社会保障は増加し、年金の受け取りは益々後倒しになるであろう。

その割に、政府は「個人の資産は個人で守るように」というように僕らの世代までを本気で考えてくれているとは到底思えない。

そうなると僕たちは①この状態に甘んじる②合法的にルールの外に出る③ルールの範囲内でもがいて抜け出す。④ルールを無視する。
など色々な選択ができる。

おもしろそうなので、僕は②か③について何ができるか考えて生きていきたいと思う。
僕みたいな社不は、「皆と同じ普通」ってのが苦手なので、マイノリティであればあるほど面白そうな情報に飛びつくと思います。
何か面白い情報があれば僕にも共有してほしいです。

あと、余談ですが
発信してみてよかったなあと思うのが、思わぬところで友達に
「記事読んだんやけど、あれってどういう意味?」とか
「俺はあれそうは思わんねんな」
みたいな会話が日常に入ってくるようになったので、ぜひ色々話してください。
そして教えてください!
僕記事に上げている関連の話めちゃ好きなので!




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