僕ら日本人は豊かなのか

①お金編

日本の平均給与の推移は、下記グラフの通りとなっている。

年収推移

平成2年から平成12年までと少々古いデータだが、ほとんど増えていない。
ちなみに直近のデータは、

直近日本平均年収

むしろ微減している。
調べている団体によって多少の誤差はあるがほとんど変わらない。
もちろんこの期間での大幅な増減はない。

つまり、
⇨日本は30年程度平均年収が450万円程度。

アメリカは20年間で25.3%増加している。

「失われた30年」で日本人一人あたりの年収は豊かになっていないのだ。

次に年収を世界と比較してみよう。
OECDが出す各国の賃金について見てみると

OECD 調査の各国賃金

2020年の平均賃金トップはアメリカで、6万9392ドル。
一方、日本は青グラフの22位の3万8515ドルで、韓国の4万1960ドルとくらべても3445ドル低い水準。(全ての国をドル換算して算出)。
G7では6番目だ。

日本はGDP世界第3位の経済大国だといえば聞こえはいいが、これから先も国民にとって「豊かな国だ」といえるかは疑問だ。
というか別にそんなに豊かじゃないし、今後も豊かになる見込みは立っていない。

僕らの世代は社会保険料も高くて、税金(消費税等)も前より高くなって、コストプッシュによる悪い物価の上がり方をしている。銀行に預けていても金利なんて皆無に等しい。

税金も安くて、今より物価も安くて、銀行に預けているだけで金利5〜6%ついていた親世代に「ゆとり」と言われる筋合いは全くない。
親に比べて僕らは必死に生きていかなければならないのだ。

とりあえず、僕らは親世代の時の日本人や先進国の人より経済的には豊かじゃない。
どうするべきなのか。

一旦は日本以外のものに期待するしかないと思う。
例えば海外のものに投資する、海外の企業に行く等。
日本のメディアは未だにアフリカやASEAN地域、中国をハイリスクの新興国のように発信するが、日本の経済に比べたら遥かにローリスクだと思う。
そもそも、アフリカをリスクだと言う人は一度でも南アフリカのケープタウンに行ったことがあるのか。googlemapででも見ればいい。
ケープタウンの女性は日本人女性より娯楽である美容に金を使っているしスポーツジムで汗を流している。
確かに、ほとんどの国はまだまだだけどアフリカ全体的に人口が増加していて、今後間違いなく時代が来ると思っている。
それに比べ日本は経済的にハイリスク、ローリターンの国へ落ちているのだ。
他国の余計な心配をするぐらいなら、まずは自国の心配をした方がいい。

最後にジニ係数について述べていく。
ジニ係数とは各国所得のバラツキを0〜1で示しており、0に近づくほど所得格差
が小さい。

先進国ではドイツ、フランス、スウェーデンが日本より所得格差が小さいことになっているが、上記のOECDの調査を見ての通り、日本より個人の年収が高いのだ。

※他国とは社会保障の内容も異なるから一概に論ずれはしないけれど。

何が言いたいかというと、格差が小さく、年収が低い日本は
「一億総貧困化」に舵をきっているということだ。

つまり日本人あるあるの集団の波に乗っておけば大丈夫という考え方は昭和で終わっており、これから集団に乗っていれば大丈夫ではなく、「一緒に舟で沈むのだ。」
そして、強国の餌食になっていく。

まとめ
⒈年収は30年ほぼ変化なし
⒉日本人は世界と比較しても年収低い。
⒊年収から差し引かれる税金やそこから残ったお金で買う「モノ」は高くなっているから親世代より我慢をしないとお金は溜まりにくい。
⒋ジニ係数的に所得格差は小さく、みんなで沈んでいく日本。

②生き方編

生き方というとザックリしているが、現状僕は経済的に貧乏だけど豊かに生きていると思っている。
最たる理由は、自由が多い日本に住んでいるからだと思う。
あと日本は清潔で安全で、飯がうまい。(最近食べ過ぎで健康診断引っかかりました。)
中国で政権批判なんてしたら投獄されているし、ロシアに生まれなかったから戦争に行かされる心配はないし、インド、アフリカの農村に生まれて物乞いをしなくて済んでいる。

それは日本が所謂先進国と言われていた恩恵だろう。
情報に簡単にアクセスでき、好奇心を簡単に満たすことができるし、SNSが普及し他おかげで大切な人たちにも簡単に連絡が取れる。

僕は社会人3年目になるまで、勝手に引かれる財形預金や保険以外の貯金はしてこなかった。
人によって老後に備えるため、結婚資金のため等色々あるだろうが、
僕は20代前半が「大人」というものもなんとなくわかってきて、頭も柔らかくて、体力もあることから一生のうちで一番楽しいであろうと思っていた。
今もそう思っている。
だから、僕は自分の20代に投資していた。(浪費も多かったけれど)
僕の幸せは「僕の好奇心の赴くままに行動できる自由」と「大切な人」だ。
したがって、毎月のキャッシュフローは危うかった。
20代で金あります。ってのも鼻につく人多いと思っていたし、
何より僕の貧乏エピソードは友人への引きが強かった。笑
基本的に人には舐められていた方がお得だ。警戒されず、その人の本音を引き出しやすいから。

とにかく、僕は自分の中で自分を豊かにする方法を知っている。
好奇心>大切な人たち(家族、友達)>>>>>>>健康
⇨お金はサービスを購入することで好奇心をくすぐる手伝いをしてくれるし、友達との楽しい思い出のための対価となる。
それでも、ネットを見ると会社員の人生で最も大切なものに「お金」が出てくる。
思い出は死ぬ時持っていけるけれど、お金もロレックスもフェラーリも持っていけないのになと思うのだけれど。(ロレックス投資は好きな人には逆によき)
将来家族とかができたら考えは変わるのかな。

お金は何かの対価にすることで初めて効果を発揮し、お金自体は僕を幸福にはしてくれない。
それでも将来確約もしていない大きな買い物の準備のために不思議と貯金をしたくなる。

最近になって、「お金」が僕の好奇心に入ってきたので、勉強することが多い。

そして、残念ながら僕は毎月のキャッシュフローの中で運用に回す量が一番多くなってしまった。
少しずつ貧乏トークの代わりにお金と人生と世界の国や企業についてのトークができるようになってきた。

最後に
お金編、生き方編で現状の僕の考え方を記載したが、結局はどう考えるかはその人次第。
情報も偏りがあるだろうし、そもそも僕ごときが調べた内容なので間違っていることもあるだろう。
是非、自分で調べてみて僕に教えてください。

日本の危機について書くことが多かったけれど
黒船来航の危機後に明治という近代国家への歩みを始めたし、
戦争に負けてから高度経済成長が到来したのだから
日本人って逆境に強い民族だと思う。

苦しい時代の後には、必ず最高の幸せが待っていると信じて。
そして、苦しい時代の中で自分の小さな幸せを探して生きれば人生は絶対に豊かになると思う。
僕も精一杯僕の人生を豊かにするために「僕にとって大切な人を大切に、好奇心の赴くままに」頑張って生きる。

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