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「好き」が死んだって最高じゃん

#テレ東ドラマシナリオ   #月がきれいですね



<登場人物>

主人公:女子。20歳。まあまあな容姿。大学生 カースト高め。

男:覇気のない表情、色白、よく見るとイケメン

メガネ君:公務員。真面目。メガネ。


<本編>

○自室
昼間に寝ぼけながら、テレビを見て

※空白スペースは“すき”の意

「   が消えたと言う事実を知って、嬉しかったのは私だけだろうか」

「だってこの世界は、私の初めての『  』を捧げたと言う事実が、今も私の誇りとして、

そして彼への呪いとして生き続けるから」

再び眠りにつく。

○キャバクラに出社
客「ねえ(主人公)ちゃん、今日のニュース見た?」

主「みましたよ〜♪  のやつですよね」(すきと言おうとするが言えない)

客「うん。残念だよね〜…。僕、いつか(主人公)ちゃんに   って言ってもらうためにここ通っていたのに」

主「でも他の言葉なら言えますよ。「愛している」とか。それに、ほらあの、何だっけ昔の偉い人が言った『月が綺麗ですね〜』とか。

客「あ〜、夏目漱石ね!」

 一瞬間がある。(ホントはそんな事当たり前に知っているので)

主人公「あっ、それそれ! よく知ってますね〜!」

客「えっ、照れるな〜!」
一瞬出た、疲れた表情を引き締める。

○キャバクラの入る雑居ビル路地裏 階段(喫煙所)にて

同僚「(主人公の名前)さあ、アフター行かなかったの?」

スマホから目を逸らさず

主「うん」

同僚「ええっ!? もったいね〜! アイツめちゃくちゃ金落としてくれんのに〜!」

誰かのインスタのストーリーを次々とスキップしながら、
主「……」

主(ナレーション)「  の呪いをかけた彼は、どこにいるかもわからない

○過去回想(高校の屋上)

——片想いをしていた、男に好きと伝えた直後、

主人公は立ちっぱなしで、男は右膝をついて、左足は伸ばしつつ、地べたに座って話す。

男「初めて告白されたよ」

主「え?ウソ」

男「うん嬉しい」

主「じゃあ」

男「でも、無理」

主「何でよ」

男「俺のことを  だなんてさ、絶対ロクな子じゃないから」

主「…どういうこと?」

男「センスがないか、新手のいじめなんだ」

主「そんなんじゃ…」

男「……あ〜あ。ついに、○○さんもあっち側か〜。見ているだけだと思ったのにな〜」

主「……何それ、キモっ」

男「…じゃあね」


○いじめの回想

男は母に、迷惑をかけたくないと、ことを荒立てない様に、いじめを告発することも、抵抗することもなかった。
その中で、優等生のメガネくんは聞こえないふりをして勉強をしている。
主人公は時折、こちらに助けを求める視線を感じていた。
だけど、友人関係と今後の学校生活を踏まえ、見て見ぬふりをしていた。

○回想から戻る(階段の喫煙所)

朝から大学行って、夜のバイトを入れて、サークルで大いに遊びまくって、どれだけの時間を忙殺しても、あなたへの  の言葉は消えているはずなのに、気持ちは消えていない。

そして「ごめんね」の言葉も言えてない。この言葉は消えてないはずなのに。

煙草の最後の一吸いを終えようとすると、高校の友人からLINEが来る。
「ひさしぶり〜! 21日ってヒマ?」


○居酒屋の大部屋
同窓会、入り乱れる男女20人弱

友「(主人公)〜! 久しぶり〜」
主「(友人A)〜!」
抱きつく主人公と友人A。

同窓会は盛り上がりの様子を見せる。

一発ギャグをしだすお調子者達や、一気飲みをし始めるヤンキー達。
そんな中で主人公のいる卓では彼氏の話から、昔の思い出話に。

友A「私の彼氏はね〜何て言えば伝わるかな〜…ああ! うちのクラスに(男の名前)って居たじゃん? リサとあっくんがいじめていたやつ! アイツに似てるかも」

近くで飲んでいたメガネくんが少し反応しつつ、引き続き酒を嗜む。

友B「え〜(友人Aの名)、ああ言うタイプが好きなんだ〜」

友A「つってもさあ、いま時効だから言うけどアイツ顔だけは良かったじゃん?」

友B「…まあ確かにね」

友A「なんかお母さんお水で、お父さんもそっち系の人だったんでしょ? まあ、面構えはよくなりそうな配合だよね」

友B「配合って、はは。ウケる」

愛想笑いをする主人公

耐えきれなくなったメガネ君

メ「やめろ!」

突然の怒声に静まり返る会場

メ「適当な噂でアイツを見繕うな。アイツの母親は女手ひとつで  を育てた立派な人だ。それを適当な事ばっか言いやがって…クソが」

友A「…なに、なんでそんなキレてんの」

ヤンキー「おい、お前」

女が近づき、ヤンキーに抱きつく。

メ「…何お前ら付き合ってんの?」

酒に酔った赤い頬、張り詰めた空気の周囲を見渡すメガネ君

メ「教育しろよ!このクソ嫁を!」
ヤンキー「ああ?」

殴り合いの喧嘩のハイライト

主人公ナレーション
「  の言葉は消えたのに、彼に対する罵詈雑言や、酷い言葉は消えない。神様はそちらを先に消すべきだったんだと思う」

○居酒屋付近の駐車場

ボロボロになっている主人公とメガネ君。
駐車場の地べたに座りながら。

主「勝てるわけないじゃん。メガネくん」
メ「いやいやいや…」
メ「…つか何でお前も暴れたんだよ」

 暴れた回想が入る

主「…どうせ今後高校のやつなんて会わないしね。何より気に食わなかったし。ああ言うの」

タバコに火をつける。

メ「…LINE教えて」

主「は? 何で? いきなり」

メ「いいから!」

主「…っち」舌打ち。

メ「性格変わりすぎでしょ…」

 メッセージに住所が打ち込まれる

主「…何これ」
メ「オレハロワに勤めててさ。アイツの就職支援してんだよ」
主「えっ!?」
メ「アイツいま、人と話す時、怖くてまともに話せないんだ。脂汗も酷いし、呼吸も荒くなる」
主「……」
メ「そんな男に対話を求めた結果、唯一質問されたのがお前の事だった」

 住所を見つめる主人公

メ「何があったか知らないけど、話してやってほしい」
メ「アイツ、苦しそうだったから」

○男の家

チャイムを鳴らすも出ず。

買い物に行っていた男。主人公の顔を確認して存在を認識し、一瞬帰ろうとする。だが、今一度勇気を振り絞って肩に手をかける

主「…うわっ!」
男「……」
主「(男の名前)君?」
男「…(こくっ)」

 変な間があった後にうなずく。汗がひどい。
 それに耐え切れず急いて自宅に戻ろうとする男

主「待って」

目を逸らさない主人公
視線を逸らしていたが、一瞬目を合わせる男

主「ごめん」

 頭を下げる主人公

主「私はただ、傍観しているだけだった」

主「何でも出来たはずなのに、何もしなかった」

主「ホントにごめん!」

 深々と頭を下げる主人公
 それを見て、手を震わせ、最初の言葉に躓きながら、口を開く。

男「………す」
主「……?」
男「す、   が消えた日から、キ、キミのことをずっと思い出していた」

目を見張る主人公
何とか言葉を発する男

男「ああああ、あの言葉をくれたのは人生で唯一キミだけだった」
「う、ううう嬉しかった」
「だだだ、だから、あの時みたいに、キ、キモいかもしれないけど、ありがとう」

(高校時代回想) 主「……何それ、キモっ」

震える男を抱きしめにいく主人公

女「わたしは見て見ぬふりをしていた」

女「もうそんなことしない…! ずっと自分の信じることをする!」

共に泣く2人。

女「私、あなたのことが」

(ナレーション)
無くなった言葉の呪いが繋いだ、恋だった。
言いたかった言葉は、言えなくても、伝わった。
  が消えて、本当に良かった

男「キキキキキ」
主「?」
男「キ、キミだけは、この地獄から救ってくれると思っていた」

(ナレーション)
そう、思いたかっただけだった。

男がナイフを腹部に突き刺す

目を逸らす主人公のフラッシュバック

男「ご、ごめん、逆恨みだとわかっていても、キミへの怒りは消えなかった」
男「負の感情は、重かった」

意識が朦朧とする主人公

(ナレーション)
…刺すぐらいなら、泣かないでよ。
ああ、弱いな。弱くて狂っていて、

「                    」

(ナレーション)
伝えたかった最後の言葉は、痛みか、呪いか。出てこなかった。

○病院のベッド

ぼやけた視界。

そこに見えるメガネ君
男が逮捕されたニュース
毎日見舞いに来てくれる両親

意識が戻り、病室にひとりになった時、窓の外を見ながら

「  だったよ」

  は死んだ。

END






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くぅ〜疲ですw
…はい、突然すいません。変なのが出来ました…でも誕生してしまった以上、最近ハマっているポケモンの、ウオノラゴンの様な輝きかたをして欲しいです…。

↑誰が何と言おうと、自分の子供はかわいい!


閑話休題。本コンテストのキャストである、浅川さんはこう答えております。

Q.どんな恋愛ドラマを演じてみたいか?
少女漫画のような王道のヒロインを通して、見ている方が胸キュンできるようなストーリーや一面性・二面性など人によって様々な”顔”を垣間見せるよヒロインと通して、見ている方がドキドキワクワクするようなストーリーを演じたいです。

浅川さん! 強くもあり、優しくもあり、脆くもあり、弱くもある!
そんな王道の腹黒依存清楚ギャル系キャバ嬢女子大生演じてみませんか!

よろしくおねがいしまーーーーーー!

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