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#75【アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー】ep.1「カッコ良すぎるメインテーマの使い方」

※この記事はPodcast番組「映画にみみったけ」内のエピソード#75にあたる内容を再編集したものです。

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【アベンジャーズ / インフィニティ・ウォーについて】

 2018年公開
 監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
 音楽:アラン・シルヴェストリ

作曲家作品

 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 1,2,3
 プレデター 1,2
 ボディガード
 スーパーマリオ 魔界帝国の女神
 フォレスト・ガンプ/一期一会
 マウスハント
 スタートレック 叛乱
 スチュアート・リトル 1,2
 ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
 リロ&スティッチ
 トゥームレイダー2
 ヴァン・ヘルシング
 ポーラー・エクスプレス
 ナイト ミュージアム 1,2
 特攻野郎Aチーム THE MOVIE
 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
 アベンジャーズ
 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
 アベンジャーズ/エンドゲーム
 レディ・プレイヤー1
 ピノキオ

登場人物

 スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ:
 アベンジャーズのビッグ3の一人で、リーダー的存在。
 ヴィヴラニウム製のシールドを扱う。
 
 トニー・スターク / アイアンマン:
 ビッグ3の一人。大企業の社長で、発明家。
 自身の開発したパワードスーツを着用して戦う。
 
 ソー:
 ビッグ3の一人で、北欧神話の雷神。
 魔法の槌「ムジョルニア」を持つ。
 
 ブルース・バナー / ハルク:
 アベンジャーズのメンバーの科学者。
 感情が昂ぶると緑の大男に変身する。
 
 ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ:
 アベンジャーズのメンバーで、元S.H.I.E.L.D.エージェント。
 ハルクをなだめることができる数少ない存在。
  
 ジェームズ・“ローディ”・ローズ / ウォーマシン:
 トニーの親友兼相棒。
 パワードスーツを身にまとい「ウォーマシン」として戦う。
 
 サム・ウィルソン / ファルコン:
 スティーブの親友兼相棒。
 ウィングパックを使用して「ファルコン」として戦う。
 
 ヴィジョン:
 マインド・ストーンの力を得たJ.A.R.V.I.S.の姿。
 ワンダと逃亡生活を送っていた。
 
 ワンダ・マキシモフ / スカーレット・ウィッチ:
 人体実験で生み出された強化人間。他人の精神を操る力を持つ。
 
 ピーター・パーカー / スパイダーマン / アイアン・スパイダー:
 クモに噛まれた影響でクモの特殊能力を得た高校生。
 
 スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ:
 元天才外科医の魔術師。
 
 ティ・チャラ / ブラックパンサー:
 ワカンダ王国の王。
 
 ピーター・ジェイソン・クイル / スター・ロード:
 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダー。
 
 
 ブラック・オーダー:
 サノスの子を名乗る4人。
 
 サノス:
 全宇宙の生命体の半分を消し去り、均衡を保つことを画策する。
 インフィニティ・ストーンを狙う。

あらすじ

 6つ揃えると絶大な力を得られるという「インフィニティ・ストーン」。
 宇宙の均衡を保つため全宇宙の生命の半分を死滅させようと目論むサノスは、このインフィニティ・ストーンを手に入れるためついに動き出しました。
 手始めに狙われたのは、ロキさんの持つスペース・ストーンでした。
 アスガルドの宇宙船を突如襲撃したサノス。
 ロキさんに加えソーさんやハルクも加勢し応戦しますが、サノスの圧倒的な力の前にロキは殺害され、ストーンは奪われてしまいます。
 しかしヘイムダルさんの助けによって、ハルクは地球へと脱出していました。
 そして彼からサノスの脅威を伝えられたドクター・ストレンジは、トニー・スタークさん(アイアンマン)の元へと向かいました。
 ドクター・ストレンジの持つタイム・ストーンの扱いをめぐって対立するアベンジャーズのメンバーたち。
 キャプテン・アメリカと対立中のトニー・スタークさんは、彼に助力を求めるべきか悩みます。
 そんな折、サノスの配下であるブラック・オーダーたちが地球に襲来します。
 ブラック・オーダーと交戦を開始するアベンジャーズたち。
 スパイダーマンのピーター・パーカーさんも駆けつけなんとか撃退するのですが、その際タイム・ストーンを持つドクター・ストレンジが連れ去られてしまいます。
 一方で、サノスに破れたソーさんはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーたちの手によって救出されていました。
 ガーディアンズの一人であり、サノスの娘でもあるガモーラさんからサノスの目的を聞かされたソーさん。
 ガーディアンズとともに、二手にわかれてリアリティ・ストーンの回収に向かいます。
 その頃、スコットランドで隠居生活をしていたワンダさんとヴィジョンさんにもブラック・オーダーが襲いかかります。
 敵に追い詰められる2人でしたが、そこへスティーブ・ロジャースさん(キャプテン・アメリカ)、ナターシャ・ロマノフさん(ブラック・ウィドウ)、サム・ウィルソンさん(ファルコン)が駆けつけ、窮地を救われます。
 そして彼らはヴィジョンさんの額に埋まったマインド・ストーンを取り出すべく、ワカンダ王国を目指します。
 一方、リアリティ・ストーンを探して惑星ノーウェアにやってきたガーディアンズでしたが、すでにストーンはサノスの手に渡っていました。
 そしてその場で自分の娘ガモーラさんをさらったサノスは、彼女を尋問しソウル・ストーンのありかを聞き出します。
 ソウル・ストーンを手に入れる為、惑星ヴォーミアにやってきたサノス。
 そこにいたのはキャプテン・アメリカの宿敵、レッドスカルでした。
 ソウル・ストーンを手にするための条件を語りはじめたレッドスカル。
 その条件とは、「愛する者の魂と引き換え」という非常に重たい選択を迫るものでした。
 果たしてアベンジャーズはサノスの陰謀を阻止することができるのでしょうか。

【はじめに】

 今回からMCUフェーズ3のラストを飾る2作品をやっていきます。
 4回にわたってですね、今回から2回アベンジャーズ/インフィニティー・ウォーで次回アベンジャーズ/エンドゲームを2回にわたってやっていきます。
 そして、まだ観てない方はネタバレになる可能性がありますので、ご注意ください。
 この作品はいいですね。
 全員集合ですし、私の一番好きなアイアンマンがまあかっこいいですし、敵がめちゃくちゃ強いですしね。
 とにかく最高の2作です。
 観ている方は知っていると思うのですが、なぜ2作連続でやるかというと、この2作が連作で続きものですので、2作連続での配信になります。

【カッコ良すぎるアベンジャーズのテーマの使われ方】

 ということで今回は、カッコ良すぎるアベンジャーズのテーマの使われ方について見ていこうと思います。
 今回は長くなりそうなので、前後半に分けてお送りします。
 アメコミヒーロー作品としてとても人気の高いアベンジャーズシリーズですが、今作の音楽担当は映画アベンジャーズの音楽も担当されていたアラン・シルベストリさんです。
 以前このポッドキャストでも取り上げた、アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロンはダニーエルフマンさんとブライアンタイラーさんでしたね。
 やはりアラン・シルベストリさんの本領発揮とも言えるアベンジャーズのメインテーマですよね。
 アラン・シルベストリさんと言えば、バックトゥザフューチャーのメインテーマでもそうでしたが、ブラスセクション金管楽器がとてもかっこいいですね。
 アベンジャーズのメインテーマでもそのブラスセクション金管楽器がとてもかっこいいです。
 そんなメインテーマはアベンジャーズと名の付く作品で使われています。
 今回はそのメインテーマが使われているシーンがカッコ良すぎるので、解説も含め見ていきたいと思います。
 アップルミュージック アベンジャーズ/インフィニティーウォー オリジナルサウンドトラック デラックス 1曲目に収録されている「ザ アベンジャーズ」という楽曲で聴くことができます。
 一部ですがこういう楽曲ですね。
 (演奏)
 かっこいいですね。
 この楽曲、もちろんアベンジャーズが登場するシーンで流れるんですが、それ以外でも結構使われてます。
 そのまま使われていたりアレンジされていたりなので、そのあたりも楽しめる感じになっていますね。

ザ アベンジャーズ シーン1

 まず初めに演奏されるのは、
 11:05
 宇宙でサノスと戦っていたハルクが地球にあるドクターストレンジの家に落ちてきたシーンです。
 ここはタイトルが出てくるシーンですね。
 OSTの1曲目に収録されている「ザ アベンジャーズ」がこの時に演奏されます。
 ここがもうかっこいいですよね。
 サノスが来るという危険を伝えています。
 まさに映画が始まるといったワクワクする演出です。

ザ アベンジャーズ シーン2

 次に
 20:06
 サノスからの刺客としてブラックオーダーのエボニー・マウとカル・オブシディアンが地球に攻め込んでくるシーンです。
 どうしても変身できないハルクがピックアップされていますね。
 敵が近づいてくるのに、戦闘体制を取れないことへの焦りやこれから激しい戦いが予想されることから、アクション音楽が、映像のアクションに合わせてアレンジされています。
 準備シーンの音楽に近いです。
 リズムの要素を持っていて緊張感があるという特徴を持っています。
 シーズン1 #5の後半バック・トゥ・ザ・フューチャーの回で詳しくやっていますので、興味がある方はぜひ合わせて聞いてみてください。
 ちなみにこのシーンで登場したヴィランのエボニー・マウとカル・オブシディアンですが、ブラックオーダーというサノス配下の4将軍ということで、めちゃんこ強いです。
 ちなみにカル・オブシディアンは原作ではブラック・ドワーフだそうです。
 そしてそのままアイアンマンがナノスーツに着替える時にも演奏されます。
 ここもオリジナルとは違うアレンジがされます。
 敵に向かって歩きながら変身する時にアベンジャーズのテーマが演奏されるのはかっこいい演出ですよね。

ザ アベンジャーズ シーン3

 次に演奏されるのは
 40:37
 コーヴァス・グレイヴとプロキシマ・ミッドナイトがヴィジョンさんとワンダさんを襲撃し絶体絶命のところに、キャプテン・アメリカ率いるアベンジャーズが登場するシーンです。
 これはめちゃめちゃかっこいいですね。
 全身が影になっているところから、顔が見えてキャプテン・アメリカが登場する演出がとてもしびれます。
 ここの演出の音楽がとても渋いんです。
 メインテーマとしての顔のようなフレーズがあるんですけど、ここですね。
 (演奏)
 このフレーズを用いてないんですよ。
 これが渋くてかっこいいですね。
 フレーズとしてはここのフレーズが使われています。
 (演奏)
 このリズミカルなフレーズがキャラクター登場の演出ともかかっています。
 徐々に盛り上がるアレンジで、敵の逃亡と共に演奏が止まります。
 ちなみにこのシーンで登場したコーヴァス・グレイヴとプロキシマ・ミッドナイトもブラック・オーダーで4将軍の2人ですね。
 これまためちゃんこ強いですね。
 ちなみにこのシーンで登場するアベンジャーズのメンバーはこのポッドキャストSP6でもやったエイジオブウルトロンのラストで登場したメンバーですね。
 ポッドキャストでもちょうどそこの話をしているので、気になる方はチェックしてみてください。
 というわけで、この2シーン(20:0640:37)ではブラックオーダーとの戦いに決着はつかないのですが、アベンジャーズの登場として使われています。

ザ アベンジャーズ シーン4

 54:47
 ローディさん(ウォーマシン)と電話中のロス長官のもとへ、先ほど助けたヴィジョンさんとワンダさんを連れたアベンジャーズが到着するシーンです。
 こちらは先ほどとは違い抑えられたアレンジで、アクションの序章のような演出になっています。
 会話も多いため、音数は少なく、ただヒーロー音楽ですね。
 ロディーさんはアイアンマンであるトニースタークさんの親友なので、仲間ですね。
 その後軽く会話を交わしたのちに、もう一度バラードでアレンジされたテーマが演奏されます。
 その理由はハルクであるブルース・バナーさんの登場です。
 この時、バラードなのにはいくつかの理由があります。
 それはエイジオブウルトロンでワンダさんに操られた事で街を破壊してしまい、世間から非難されていたので、その間姿を消していました。
 そのため若干の気まずさがあるので、バーン!と登場とはいかなかったわけですね。
 しかもこの時にアベンジャーズ入りしている、ワンダさんに操られて街を破壊し気まずくなったので、まあ変な感じではありますよね。

ザ アベンジャーズ シーン5

 次に
 1:04:54
 スパイダーマンがアベンジャーズに加入するシーンです。
 アイアンマンであるトニー・スタークさんがスパイダーマンであるピーター・パーカーさんの両肩を軽く叩いて、坊主、今日からアベンジャーズだと言って、ピーターさんがどこか凛々しい顔立ちになった時にテーマが演奏されるんですね。
 ここはテンポが下げられています。
 テンポが下がることで、調もオリジナルのEmin(G)からCmin(E♭)に変更されています。
 下がっているということですね。
 バラードというわけではないのですが、噛み締めるような演出ととても相性がいいですね。

ザ アベンジャーズ シーン6

 1:31:12
 ヴィジョンさんのマインドストーンを摘出するために、ワカンダに向かうシーンです。
 ここの使い方も渋いですね。
 楽曲のイントロのようなセクション、先ほども出ましたがここですね。
 (演奏)
 このフレーズがアレンジされています。
 シーンとシーンの繋ぎ目のブリッジと言いますか、ジングルと言いますか、説明的な部分も含めた演奏だと思います。
 先ほどのフレーズに緊張感のあるメロディが組み合わさったアレンジになっています。
 これはワカンダという国の特性が関わっていると捉えることもできます。
 ワカンダという国は、外交をあまり行わない国で、外界からのコンタクトを遮断するためにバリアみたいなのを貼っています。
 そのバリアは物理的なものも遮断するのですが、見た目も何もないような光学迷彩のような効果もあって、この時に飛行機?を運転しているファルコンはそれを知らないので、キャプテン・アメリカの飛行指示に従います。
 森に突っ込むように指示するので、本当に大丈夫なんだろうな じゃないと着陸前に激突するぞと言うセリフが入っています。
 そしてバリアを抜けると美しい国ワカンダが広がっているとそういうシーンになっています。
 そのため、バリア通過に合わせて演奏もアレンジされています。
 ワカンダという国のかっこいい登場シーンになっていますね。
 それにしてもティチャラ王が登場するのが、かなりエモい気持ちになりますね。
 詳しくは#49ブラックパンサー ワカンダフォーエバーの回でやっていますので、気になる方はぜひ聞いてみてください。

ザ アベンジャーズ シーン7

 そのすぐあと、
 1:34:36
 では敵軍が宇宙からワカンダへ飛来してくるシーンです。
 ここでは本当に一部のフレーズが使われているだけなのですが、ティチャラ王がキャプテン・アメリカに彼には盾を頼むというシーンで演奏されています。
 キャプテン・アメリカといえば、やはりビブラニウム製の盾を使って戦うので、そういう意味での演奏のようですが、結果的に音楽は緊張感の高い軽いアクション音楽としてのアレンジがされています。
 このワカンダはビブラニウムの生産国でもあるので、信頼をおいて盾を任せられているということも、アツいシーンですよね。

ザ アベンジャーズ シーン8

 つぎに
 1:45:27
 敵が多すぎて押され気味のワカンダにソーさんが到着するシーンです。
 これこそ遅れてくるヒーロー的な登場でめちゃんこかっこいいです。
 そもそもソーさんはなにをしてたかというと、究極のハンマーであるムジョルニアを失ってしまったため、それに変わる斧ストームブレイカーを作っていました。
 それが完成して、助けに到着したわけですね。
 ちょうどみんなもやられ出して、ブラックオーダーも登場してこれヤバいんじゃないって空気を一変させてくれるソーさんの登場にアベンジャーズのメインテーマが合わせられているわけですよね。
 これはかっこいいに決まっています。
 しかもオリジナルの演奏ですね。
 すこぶるストレートな使われ方です。

ザ アベンジャーズ シーン9

 そしてつぎに
 1:48:56
 一方その頃サノス対アイアンマン達との戦闘で皆のコンビネーションにより、戦闘が有利に運んでいる時のシーンです。
 このときスターロードが付けた爆弾が爆発する時に短く演奏されます。
 これはほんの一時的な優勢として演奏されています。
 サノスはヒーローを何人も同時に相手していながらも、あまりダメージも負っていないという現状もあって、もしかしたら勝てるのではと思わせる演奏にも聴こえます。
 しかしこの後の演奏でわかるのですが、再び緊張感のあるアクション音楽からヴィラン音楽へと変わっていって、サノスが優勢であることを伝えていますね。

ザ アベンジャーズ シーン10

 つぎに
 1:55:56
 再びワカンダでの戦いに戻り、やられそうなワンダさんをブラックウィドウが助けるシーンです。
 まずブラックウィドウが登場して演奏されるのですが、その後にオコエさんの登場までアレンジがされています。
 ここのアレンジは先ほどのソーさんの登場とはまた違うアレンジがされています。
 それは少し緊張感が残っている点です。
 それはそのまますぐに戦闘に入るからですね。
 それと大きく違うのは、ソーさんの登場は満を辞してみんなの注目を集めているのに対し、この戦闘での注目はワンダさんと敵のプロキシマミッドナイトにしか注目を集めていません。
 それがいい悪いではなく、音楽の規模感に影響します。
 今回の戦闘は全体ではなく、各個人としての戦いだったため、登場からすぐに戦闘に入ることなどが、オリジナルとは違うアレンジにされている理由と言えます。

ザ アベンジャーズ シーン11

 そして最後に演奏されるのは
 2:05:54
 最後のマインドストーンを破壊してくれと、ヴィジョンさんがワンダさんに頼むシーンです。
 これはバラードで書かれています。
 というのもヴィジョンさんの頭にくっついているマインドストーンを壊すのは死を意味します。
 そのため、ワンダさんはためらっているんですね。
 さらに、ヴィジョンさんとワンダさんはいい仲なんです。
 それはワンダさんからしたら、殺してくれと言われているようなものです。
 しかし、この石が揃ってしまうと全銀河系の生命半分が消えてしまいます。
 まあ一大事なので、壊してくれと頼むわけですね。
 さらにヴィジョンさんは人造人間で、その知能はAIで作られています。
 そんなヴィジョンさんは全人類の命は等しく平等だという考えを持っており、キャプテン・アメリカを助ける時にもそうしたセリフがあります。
 自分の命と全銀河系の生命半分を天秤にかけてのセリフとも言えますね。
 そんなトロッコ問題のような問いにワンダさんは直面して、バラードが演奏されているというわけです。

【カッコ良すぎるアベンジャーズのテーマの使われ方 まとめ】

 とここで今作でメインテーマが演奏されていたシーンは終わりです。
 ここで興味深いのは、演奏されたキャラクターです。
 派手にメインテーマが演奏されていたり、キャラクターがフューチャーされて演奏されていたのは、キャプテン・アメリカの登場時、変身しながら相手に向かっていくアイアンマン、気まずそうに出てくるハルク、スパイダーマンがアベンジャーズ加入した時、満を辞して登場したソーさん、コンビネーションでサノスを圧倒したスターロード、ワンダさんを救出したブラックウィドウ、ヴィジョンさんとワンダさんのマインドストーンのあれこれと、ということでキャプテン・アメリカ、アイアンマン、ハルク、スパイダーマン、ソーさん、スターロード、ブラックウィドウ、ヴィジョンさんとワンダさん、ということになります。
 やはりビッグ3(アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー)に加え、フェーズ1からハルク、ブラックウィドウの登場で演奏されています。
 これはみんなで大集合感があっていいですよね。
 それに加えて、スターロード、ヴィジョンさんとワンダさんはフェーズ2での登場で、スパイダーマンはフェーズ3からの参加ですね。
 冒頭でも話した通り、この作品はエンドゲームとの連作なので、次の作品では誰が登場した時に演奏されるのかとても楽しみですね。

【エンディング】

 今回はメインテーマの演奏されていたシーンをみてきました。
 とにかくかっこいいですね。
 やはりキャラクターの登場としての演奏が多いですね。
 さらにはヒーローな登場の仕方として王道のような使われ方が今作ではみられてとてもアツかったです。
 次回はサブスクリプションで、「ポーラーエクスプレス」をやろうと思います。
 クリスマス作品でとても心温まる作品から1曲取り上げてみようと思います。

 最後までお読みいただきありがとうございました。
 映画にみみったけ、放送時のパーソナリティはヨシダがお送りいたしました。
 podcastのエピソードは毎週日曜日に配信中ですので、そちらでもまたお会いいたしましょう。
 ではまた!

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