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#49【ブラックパンサー / ワカンダ・フォーエバー】ep.1「音楽から見るアメコミヒーローのあり方」

※この記事はPodcast番組「映画にみみったけ」内のエピソード#にあたる内容を再編集したものです。

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【ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーについて】

2022年公開
監督:ライアン・クーグラー
音楽:ルドウィグ・ゴランソン

作曲家紹介

 今作の音楽を手掛けているルドウィグ・ゴランソンさんはスウェーデンの音楽家です。
 劇伴だけではなく、音楽プロデューサーとしても有名で、バンドやラッパーなど多岐に渡り活躍されています。
 今作のブラックパンサーに継ぎ今回サブスクリプションでも取り上げる予定のテネットの映画音楽でも耳を惹いたのはシンセサイザーで、その多彩なシンセサイザーの音で映画にさらなる魅力を追加しています。
 ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーでも聴くことができるので、ぜひ耳を傾けてみると面白いと思います。
 そして前作ブラックパンサーの時は、セネガルの音楽家たちからアフリカの音楽を学ぶなど、音楽にとても真摯に向かい合う姿勢が非常に尊敬できるそんな音楽家です。
 2023年7月には映画オッペンハイマーで音楽を担当されているので、ぜひ観たいところですね。

作曲家作品

クリード チャンプを継ぐ男(ロッキーシリーズスピンオフ作品)
クリード 炎の宿敵
ブラックパンサー(第91回アカデミー賞作曲賞受賞)
ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー
ヴェノム
TENET テネット
オッペンハイマー(2023年7月公開予定)

(TVシリーズ)
マンダロリアン
ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

登場人物

シュリ / ブラックパンサー:
ワカンダ王国の王女。
兄ティ・チャラの後を継いでブラックパンサーとなる。

オコエ / ミッドナイト・エンジェル:
ワカンダの国王親衛隊“ドーラ・ミラージュ”の隊長。
ミッドナイト・エンジェルとしてタロカンと戦う。

アネカ / ミッドナイト・エンジェル:
“ドーラ・ミラージュ”の隊員の一人。
ミッドナイト・エンジェルとしてタロカンと戦う。

ナキア:
ワカンダの元スパイで、ティ・チャラの元恋人。

エムバク:
ワカンダに住む“ジャバリ族”のリーダー。

ラモンダ:
ティ・チャラとシュリの母親で、ワカンダの女王。

リリ・ウィリアムズ / アイアンハート:
MITに通う天才発明家の少女。
ヴィブラニウムの探知機を開発する。

エヴェレット・K・ロス:
CIA捜査官。

ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ:
ロスの元妻でCIAの長官。

ネイモア:
タロカン帝国の王。

あらすじ

 希少鉱石ヴィブラニウムの産地であり、高度な科学技術を保有するアフリカの国、ワカンダ。
 かつて国王であるティ・チャラ王は、国を守護する戦士「ブラックパンサー」として資源を狙う他国からワカンダを守っていました。
 しかしあるとき、ティ・チャラ王は病に倒れ命を落としてしまいます。
 そしてワカンダが強力な守護者を失ったことにより、他国のヴィブラニウムを狙う動きも活発化しはじめていました。
 そんな中、大西洋で海底に眠るヴィブラニウムの調査をおこなっていた探索船が、青い肌をした謎の集団に襲われます。
 同じ頃、ワカンダのシュリ王女の元へも一人の男が現れました。
 ネイモアと名乗るその男は、自分が海底に存在するタロカン帝国の王であるといい、タロカンもまたヴィブラニウムを保有していることを明かします。
 そして、ヴィブラニウムを狙う諸国から自国を守るため、ヴィブラニウムの探知機を発明した科学者を見つけ、引き渡すようにいいます。
 要求を拒んだ場合武力行使も辞さないと言い残して去っていくネイモア王。
 ブラックパンサー不在のためにこれを拒否できないワカンダのラモンダ女王は、シュリ王女と護衛のオコエさんをアメリカへと向かわせます。
 そして科学者のいるというMITへ向かうと、意外なことに探知機を発明したのはまだ19歳の、大学に通うリリさんという少女でした。
 彼女を保護すると決めたシュリ王女はリリさんを国へ連れ帰ろうとしますが、そんな彼女達の前にタロカンの戦士たちが現れます。
 果敢に戦うオコエさんですが、屈強なタロカンの戦士たちには敵わず、シュリ王女とリリさんは連れ去られてしまいます。
 連れて行かれた先のタロカンで、シュリ王女はネイモア王からタロカンの歴史を聞かされます。
 それによると彼らは元々地上で暮らしていたのですが、侵略者たちから逃れるため海中で生きられるよう体を作り変え、今の生活を余儀なくされているというのです。
 地上の人々への憎しみを燃やし、ワカンダとタロカンの同盟を持ちかけるネイモア王。
 しかしそこへ、シュリ王女を助けにワカンダのナキアさんが現れ、救出の際にタロカンの民を撃ち殺してしまいます。
 これに怒ったネイモア王は、ワカンダに対して攻撃を仕掛けます。
 高度な科学力を持つタロカンの襲撃に対してワカンダは苦戦を強いられ、 とうとう戦いの中でラモンダ女王も命を落としてしまいます。
 家族を全て失い、ネイモア王に復習を誓うシュリ王女は、ブラックパンサーとなるために必要なハーブを再生させる研究を始めました。
 やがてリリさんの手助けもあり、ついにハーブの再生に成功したシュリ王女。
 ハーブの力で復活した新たなブラックパンサーとして、ネイモア王との戦いに挑みます。

【音楽から探るアメリカンヒーローのあり方】

 今回の作品はアメリカンコミックス、いわゆるアメコミというジャンルの映画なんですけれども、その中でも非常に有名なMCU(マーベルシネマティックユニバース)の作品です。
 以前やったスパイダーマンノーウェイホームもそうでしたね。
 ヒーロー映画でとてもかっこいい衣装やエフェクティブなアクションシーンなどがとても目を惹きます。
 中でも今回のヒーローはブラックパンサーというクロヒョウの見た目をした、ワカンダのヒーローです。
 実は前作でヒーローを務めたティチャラ王役のチャドウィックボーズマンさんが2020年に亡くなられてしまい、今作では妹のシュリ王女役のレティーシャライトさんがブラックパンサーを受け継ぐという、前作から観ていた方はうるりときてしまう、チャドウィックボーズマンさんがいかに製作陣からも愛されていたかもわかる作品でしたね。
 リキャストは行わず、映画内でもティチャラ王の葬儀を執り行っていて、ここでもうるっときてしまいました。
 そんな新ブラックパンサーの登場から活躍までの音楽をストーリーと照らし合わせることで、アメリカンコミックスヒーローのあり方がみえてきました。
 少し日本のヒーローの捉え方とは違うのかなと思ったので、今回はそれをピックアップしたいと思います。

新生ブラックパンサーのシーン1

 まずは新生ブラックパンサー登場シーンです。
1:53:09
シュリさんがブラックパンサーになるためハーブを使い儀式を行なった先にいたのは、ウンジャダカことキルモンガーでした。
 キルモンガーは前作でブラックパンサーと死闘を繰り広げ命を絶った、シュリさんにとってはいとこにあたる人物です。
 そのキルモンガーさんがシュリさんに「兄のように気高いか・・・仕事をやり遂げるか、俺のように」と煽るわけですね。
 これに対し目覚めたシュリさんはハーブも儀式も失敗だったと嘆き、モノに当たったらすごい力が・・・みたいなシーンです。
 このシーンではなぜキルモンガーさんが出てきたのか、なぜ両親や兄のチャラ王ではないのかなどの憶測があるようですが、ここでは割愛しますね。
 それよりも、音楽ですね。
 アップルミュージック ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー オリジナルスコア 18曲目に収録されている「フー ディドゥ ユー シー?」という楽曲です。
 ここでは非常にスロードラマの要素のある音楽で、アフリカンな木管楽器が聴こえてくる音楽が演奏されています。
 その中でコーラスが使われているのは、この世界自体が心象風景のような世界観のため、神秘性を生み出すためですね。
 神秘的で、アフリカ楽器が使用され、会話が軸のシーンです。
 ですので、メロディらしいメロディはなく、先祖に会うという点でアフリカ楽器が使われ、コーラスが用いられたというわけですね。
 そして音楽の方向性はどこかネガティブなものです。
 場合によっては、亡くなった母が登場し、母の命を奪った敵との対戦前に勇気をもらうシーンでもおかしくない気もしますよね。
 しかしこのシーンではネガティブでしかもどこか不安を感じる音楽が使われているわけです。

新生ブラックパンサーのシーン2

 次に
1:57:17
ブラックパンサーになる決意が固まるシーンです。
 この時の演奏もバラードではありますが、どこか悲しいですね。
 アップルミュージック ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー オリジナルスコア 19曲目に収録されている「ワカンダ フォーエバー」という楽曲です。
 コードで言うとGm-Cmへの渡りとなるマイナーな楽曲が演奏されます。
 その後、ブラックパンサーのマスクを手にすると非常に歪んだシンセサイザーが鳴り響きます。
 ここは鳴り響くといった演奏ですね。
 しかもこれまたどこか不安げな演奏です。
 ヒーローといったらみんなの憧れで、誰しもがなってみたいものかと思いそうなものですが、ヒーローの誕生シーンはどこか寂しげでどこか悲しいそんな演奏がされているのは、少し意外ですよね。
 しかし他のアメコミ作品を観ていてもこの展開は非常に多いんです。
 以前にも紹介したようなアクションヒーロー音楽ではなく、この悲しいバラードの要素がどこかに入ってくる、それがアメリカンコミックスのヒーローらしさを産んでいるんですね。

新生ブラックパンサーのシーン3

 そしてついに
1:58:24
新生ブラックパンサーことシュリさんがスーツをきて登場するシーンです。
 この時に先ほど演奏されたシンセサイザーが演奏されていることから、登場する楽曲へのつながりがあったことがわかりますね。
 さらにこの時にわかるのですが、先ほど先祖に会うシーンで演奏されていた18曲目に収録されている「フー ディドゥ ユー シー?」という楽曲の最後にこのシンセサイザーと同じフレーズが演奏されています。
 ですので、ここまでが込み込みで演奏されていたというわけですね。
 このシーンでも「ワカンダ フォーエバー」という楽曲が演奏されていて、この楽曲で聴くことができる嬉しい音があります。
 それはトーキングドラムです。
 トーキングドラムは日本のつづみのような形をした太鼓を、脇で締めることで音程のような音の高低を生ませ、まるで声のような音にする演奏技法のことです。
 ではなぜこのトーキングドラムが嬉しい音なのかと言うと、それは先代のブラックパンサーであるティチャラ王にとってとても馴染みの深い楽器だからなんです。
 ここでブラックパンサーが受け継がれた意味が音楽にも表れていますね。

新生ブラックパンサーのシーン4

 最後に
2:01:58
エンバクさんとシュリさんの会話シーンです。
 シュリさんは母であるラモンダ女王が殺されてしまったことへの復讐をすると語気を強めます。
 それに対し、エンバクさんは戦争を起こせば戦争の連鎖が起きると戦いへの反発をあらわにします。
 この時に悲しいバラードが演奏されます。
 アップルミュージック ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー オリジナルスコア 20曲目に収録されている「ブラッド フォー ブラッド」という楽曲です。
 このシーンでシュリさんは、なぜ戦うのかもしくはなぜ戦わなくてはならないのかの選択を強いられます。
 母の復讐は果たしたい、しかし戦争がさらなる戦争を起こすことだって否定できないといった具合ですね。
 これこそがアメリカンコミックスの醍醐味となる場面ですね。
 戦う理由無くして戦わないのがアメリカンヒーローのいいところです。
 絶対悪ではなく、ヴィランにも理由があって戦っているように感じますよね。
 そして新生ヒーローが誕生したのに、悲しげな楽曲に挟まれるように、手放しでは喜べない感じが音楽からも伝わってきます。
 一体なんのために特異的な力を使い、なんのために戦うのか、この苦悩もアメコミでは醍醐味ですね。
 それが音楽の一面からも読み取れて、奥深いアメコミの世界を垣間見たように感じます。

【アフリカの文化を感じさせるワカンダの世界観】

 ワカンダ王国は架空の王国ですが、その存在はアフリカにあるという設定ですね。
 ですので、映画音楽においてとても重要な世界観の表現として、アフリカ音楽やアフリカ楽器が起因する作りになっています。
 そのためワカンダのシーンではアフリカ音楽をベースに西洋音楽を混ぜるような形で演奏されています。
 その中でも一際耳を惹くのは、ティチャカ王の葬儀シーンです。
1:57
先代ブラックパンサーであるティチャカ王の葬儀シーンです。
 昨今話題にもなったアフリカの葬儀は地域によって違うみたいですが、明るく送り出すことがあるようですね。
 今回のシーンでも黒い服をきて悲しい音楽でというわけではなく、白い服に国民は踊るというとても印象的なシーンです。
 アップルミュージック ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー オリジナルスコア 1曲目に収録されている「ニャナワ」(Nyana Wam)という楽曲です。
 トーキングドラムのようなパーカッション、パッション溢れるアフリカンな男性ボーカルからこの楽曲は始まります。
 その後楽器が追加されていきます。
 西アフリカの楽器コラのようなンゴニのような音やベース、多数のパーカッションなどがリズミカルな要素として追加されていますね。
 まさにアフリカンダンスミュージックといった感じですね。
 ここでアフリカ楽器について触れていきたいと思います。
 今回は地域に絞らず、アフリカ全域の楽器を聴いていきます。
 この中の楽器全てが今作で使われているかといえばそうではないと思いますが、ある程度は登場していると思います。

アフリカ楽器紹介 ベル系の楽器

 まずはベル系の楽器からです。
 あまり詳しくないのですが、ベル楽器にはいくつか種類があって、果物のような形の金属を、金属の棒や木の棒で叩くことで音が出ます。
 こんな音がなります。
(Bell演奏)
 カウベルほど音に安定性のようなものがないのがいいですね。
 民族楽器の醍醐味といえます。

アフリカ楽器紹介 ジャンベ

 次にジャンベという胴が深い打楽器をみていきます。
(Drum演奏)
 もしかしたらジャンベは聞き馴染みが一番あるかもしれませんね。
 叩く箇所や叩いた後のミュートで音のバリエーションを豊富に出すことができます。
 日本にはない独特の響きがいいですね。
 こんな感じのビートになりますかね。
(ジャンベ演奏)
 とても楽しげですよね。

アフリカ楽器紹介 カリンバ

 次にカリンバという楽器です。
(カリンバ演奏)
 この楽器も日本でも気軽に触ることができる可愛らしい楽器です。
 両手に収まるサイズで、金属の板がいくつかついている楽器でしてその金属の板を指で弾くことで演奏します。
 金属の板は途中で固定されているので、小さなハンマーで叩くことでチューニングをします。
 なのでほんの気持ちチューニングがズレてるくらいが、味があっていいですよね。
 メロディを奏でるもよし、アルペジオでリズムを刻むもよしの、とても理にかなった楽器ですね。

アフリカ楽器紹介 バラフォン
 次にバラフォンという楽器です。
 これは大きな木琴楽器で、音としてもシロフォンのようなマリンバのような音が鳴ります。
(Gyil演奏)
 マレットのようなバチで叩くことで演奏します。
 これもカリンバと一緒でメロディもリズムもいける楽器ですが、アフリカンではあまりメロディアスに奏でない印象ですね。
 途中でビビビという音が鳴っていたと思うのですが、それはひょうたんに穴を開けたものが裏面に付いていて、それがなっている音ですね。
 こういった音をビビリ音という風に言います。
 ネックの反ったギターでも本来の音意外の音が鳴った時はビビってるなんて表現したりしますね。

アフリカ楽器紹介 コラとンゴニ

 次はコラとンゴニという弦楽器です。
 コラはハープのような演奏方法でナイロン弦を弾くことで音が鳴ります。
(Kora演奏)
 とてもふくよかな音がしますよね。
 弦の数が21,22本あるらしくチューニングが大変ですよね。
 次はンゴニです。
 結構大きく、バンジョーのルーツと言われています。
(Ngoni演奏)
 コラとはまた雰囲気の違う独特の音色がアフリカンな印象を受けますね。
 これもまた指で弾くことで弦が震えて音が出ます。

アフリカ楽器紹介 シェイカー

 最後にシェイカーです。
 種類が多いので一気に軽く紹介しちゃいますね。
 シェケレというひょうたんに網を掛けて、その網にタネや豆、貝やガラスなどをくくりつけて振ったり投げたり体に叩き当てたりすることで演奏します。
 あとはワッシャンバというバッシャンバッシャンといった木がぶつかり合うことでなる楽器や豆やバオバブの実を使ったシェイカー、水草を使ったものなどがあります。
 一気にシャカシャカやっちゃいますね。
(shaker演奏)

アフリカの文化を感じさせるワカンダの世界観 まとめ

 これでも一部ですがアフリカには様々な楽器があります。
 ブラックパンサーに関していえば、西アフリカの楽器が多く採用されているように聴こえるので、サバール、バンロゴ、トーキングドラム、アサラト、シェイカー、バラフォン、コラ、ボロンなどが楽器として採用されていそうですね。
 細かく書いたスコアなどは見つからなかったのですが、このような楽器やアフリカの音楽性、そして西洋音楽にさらにはヒップホップのテイストを加えることで、ブラックパンサーの世界観を表現していたんですね。

【エンディング】

 今回はブラックパンサー/ワカンダフォーエバーの音楽から見るアメコミヒーローのあり方と、アフリカの文化を感じさせるワカンダの世界観について見てきました。
 後半はほぼ民族楽器の話でしたが、聴き馴染みがないことが映画の中に入り込める魅力のひとつですよね。
 次回ですが、サブスクリプションではテネットをやるので、興味のある方は初月無料ですのでぜひ聴いてみてください。

 最後までお読みいただきありがとうございました。
 映画にみみったけ、放送時のパーソナリティはヨシダがお送りいたしました。
 podcastのエピソードは毎週日曜日に配信中ですので、そちらでもまたお会いいたしましょう。
 ではまた!

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