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気の研究。心身統一

心身統一。
合気道の一派に、藤平光一氏が興された心身統一道、『気の研究会』がある。

ブックオフでたまたま藤平光一氏の、幻冬舎文庫『氣の確立』をみつけ、買い求めた。
藤平光一氏はその本のプロローグで書いている。
『合気道を教えてくださった植芝盛平先生からは、リラックスするということを習った。植芝先生がいなければ、私は今でも相変わらず力を入れ、力んだ技しか使えなかったかもしれない。』
『心と身体の関係を教えてくださった中村天風先生の教えの基本は【心が身体を動かす】という一点にある。』

今の私には殊の外興味深かった。

藤平光一氏が書かれたことはまったく簡単単純なことなのだ。 その簡単なことが一番難しい。
誰にでもできることのはずだ、とある。
私もそう思う、けれど。
要は、思うか思わないか、だ。やろうとする気持ちだ。 できるかできないかは二の次。
やってみてできなかったら、どうしてかととことん考える。
どうしたらいいかを探求する。
あきらめない。できないとは思わない。

ほんとに藤平光一氏のことばで書かれてある。
だから、ほんとのことなのだろう。
私は植芝盛平氏の生前を知らないし、その技にふれてもいない。どうしても神格化してしまうところがあるけど。

おもしろいと思ったとこをひとつ。
女性の袴について。
植芝先生は合気道に入門した女性には、道場では必ず袴をはかせていたそう。
【植芝先生の一声だから誰もが素直に従っていたけれど、どうしてなのかは判っていなかった。
何か深遠な意味があるのではないかと勝手に勘違いしていたのだが、何のことはない。女性が道場でひっくり返ってお尻がみえたりすると、先生の方が気になってしまうからだったというのだ。同じエピソードでも、こういうのはなんとも人間らしくて好きである。】
と、書かれてある。
頷ける話である。

私は合気会の合気道を習った。私の先生がそうだったから。
けれど、好印象のこの本を読むと、どうも藤平光一氏の合気道に俄然興味が湧いた。

【合気の氣は天地の氣】。
人の氣ではない。
その天地の氣に合わせるだけ。
氣を動かすことを知らないまま、体技、型だけの稽古をしていても意味はない。

ちなみに。
映画『AIKI』の最後の台詞は・・
【合気のアイは愛のアイね】


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