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藤本賞

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%9C%AC%E8%B3%9E

藤本賞というものがあるのを、最近知った。

映画製作者が対象というのが特色。

だが、映画製作者だけではなかった。

脚本家や監督や、出演者もいた。。!?

1981年に東宝によって設立されたが、2008年からは一般社団法人映画演劇文化協会が主催している、そうだ。

藤本真澄という人名もほとんど知らなかった。

むしろ、田中友幸の名前の方のが私には馴染みがある。(?たぶん怪獣映画とかで)

さて。

藤本賞。映画製作者対象とはいえ、早くも第四回め、1984年の藤本賞・新人賞に川島透監督の名前がある。

同じく1984年の藤本賞受賞者に伊丹十三の名前があって。。?これは、伊丹十三が製作にも関わっていたせいか?と思ったのだが、しかし違った。『お葬式』の製作に伊丹十三の名前はなかった。

・・?

なんで?という思いが拭えない。この年に、藤本賞選考委員の中で何かしらあったのだろうか?

それから、暫くは製作者のみが続くが、1991年に、また新人賞で周防正行。(『シコふんじゃった』で)

1992年に奨励賞で中島丈博(『おこげ』で。この人は本来脚本家)

1995年に特別賞で小寺弘之(『眠る男』で。この人は当時群馬県知事)

1998年と1999年に、それぞれ新人賞で監督の名前(本木克英と小泉堯史)があって、2000年には特別賞に新藤兼人。

2001年にも特別賞で高倉健(『ホタル』の製作貢献との名目で。しかしこの映画の製作に高倉健の名前はない)

2002年の藤本賞に山田洋次(『たそがれ清兵衛』)。しかし、これまた『たそがれ清兵衛』の製作に山田洋次の名前はない。

これまで、藤本賞受賞者に監督はいなかった(はず)、だが。これまた。。?

2004年には、奨励賞と特別賞に監督(それぞれ大林宣彦と中島哲也)

更に2005年にも、藤本賞に三宅幸喜(『有頂天ホテル』脚本&監督で)。。??!

この年の受賞者で製作者は特別賞受賞者のみ。その他の賞受賞者はみな脚本とか監督だった。。?!

2006年の特別賞受賞者に渡辺謙がいる。(『明日の記憶』製作で)

これは納得できる。『明日の記憶』の映画化は、渡辺謙からのオファーだったのだから。

2007年の新人賞に平形則安さんがいた。(『陸に上がった軍艦』製作)。平形さんは、かつて近代映画協会でテレビドラマ製作時に私の上司だった人(私は下っ端の制作進行だった)

2008年特別賞に木村威夫。(『夢のまにまに』監督で。木村威夫90歳の時)。この人は映画美術家。

2009年の藤本賞受賞者も、『劔岳 点の記』監督での木村大作。。!?

2010年藤本賞受賞者に川村元気。

「川村元気」での検索の方では、2011年に藤本賞最年少受賞者と書かれてあったが?

ともかく、2010年当時川村元気(1979年生まれ)は31歳。。!!
日芸卒業で日活で助監督をしたことあったが挫折した(らしい)父親のもとで、幼少時代から映画の英才教育(?なんじゃそりゃ)を受けて育ったという川村元気、初のプロデュース映画が『電車男』(2005年)、川村元気26歳!
これがヒットした、そうな。
これで藤本賞受賞でも良かった気もするが、さすがに若すぎと思われたのかも・・?

2011年藤本賞受賞者に新藤次郎。(『一枚のハガキ』製作で)

新藤兼人の息子さんですね。親子で藤本賞受賞してるってことだ。

近代映画協会には、他にも優秀な映画製作者がいたと思うけど。

2015年藤本賞特別賞受賞者に、再び川村元気。

2018年藤本賞受賞者に是枝裕和(『万引家族』監督で。。?)

同年新人賞受賞者に上田慎一郎(『カメラを止めるな』監督で)

第一回めで、『泥の河』製作で奨励賞受賞者に木村元保の名前が、既にあったりして、大手メジャー会社での映画製作者ばかりではないことは見てとれるけれども、ここに記載されてある受賞者以外にも、充分藤本賞受賞者たるに相応しい人がいる、と私としては思っているのです。

例えば、恩地日出夫。
『蕨野行』(2003年)の製作に恩地日出夫は頑張った、と思う。
東宝社員で青春映画を撮ってきた恩地日出夫が、この映画で、自ら動いて上映運動をしてきているし。

それから、なんといっても(現代ぷろだくしょんの)山田火砂子さん。
山田典吾さんも、だ。

1996年藤本賞特別賞受賞者に、山上徹二郎と庄幸司郎の名前がある(『絵の中のぼくの村』製作で)。                    

 それにしても。

長谷川和彦も若松孝二もいないし。

角川春樹や徳間康快がいるなら、多賀英典がいてもいいはずだし。(リボンウはいる。1993年、『月はどっちにでている』の製作で)

ATGの社長たち(葛井欣士郎や佐々木史朗)もいない。

三船敏郎や勝新太郎や石原裕次郎や、自主製作映画出身者たち(大森一樹や高林陽一や園子温など)も、自ら動いて映画を造ってきてるし。

そういった観点からすれば、独立プロダクションで活動している映画人たち(製作者や監督など)に、もっと光があたってしかるべきだろう!、という気がする。

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