『荒野へ』①
以下、2008年2月にmixiに書いたもの。
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『IN TO THE WILD』
ジョン・クラカワー 著。集英社、1997年4月30日、 第一刷発行。
アメリカ在住マイミクさんの1月30日の日記に、これが映画化されていて、見てきたことが書かれていた。
その日記を見て、映画はまだ日本では公開されていないようだが、本が訳されて出版されていることを知った。
その本が、ここにあった。本宮の出会いの里に!!
暗くなってから、さっきまでずっと読んでいた。半ば流し読みしてしまったけど、だいたい読み終えてしまった。
ワシントン州シアトル在住の著者は有名な山岳家であり、文筆家でもある、そうだ。(私は知らなかったけど)
以下、本書のブックカバーにある紹介文より。
『1992年4月、一人の若者がアラスカの荒野へ徒歩で分け入っていった。四か月後、ヘラジカ狩りのハンターたちが、うち捨てられたバスの中で、寝袋にくるまり餓死している彼の死体を発見した。彼の名は、クリス・マッカンドレス。ウ゛ァージニアの裕福な家庭に育ち、二年前にアトランタの大学を優秀な成績で卒業した彼が、なぜ? クリスは所有していた車と持ち物を捨て、財布に残っていた紙幣を焼き、旅立つと、ヒッチハイクと労働を繰り返しながらアメリカを横断、北上し、アラスカに入った。 著者のクラカワーは、大学卒業後のクリスの人生を追いかけ、クリスと触れ合った人々を捜し出してインタビューし、彼の心の軌跡を検証する。登山家の著者にとって、クリスの精神は理解できないものではない。
荒野に魅せられた人々というのは、昔からいて、様々な記録や作品が残されている。 こうした精神史や自らの体験も踏まえ、共感と哀惜の念を込めて、クリスの身に何が起こったのかを描きだす。出色のノンフィクション。』
アラスカの荒野に単身分け入り、四か月後に腐乱死体となって発見された一人の若者について、その生い立ち、放浪の旅に出る経緯、アラスカの荒野で亡くなるまでの軌跡を綿密に追跡調査してまとめたノンフィクション。と、訳者があとがきにかいている。 こっちの方が簡潔だ。!そして、こう続ける。 『一人の無名の若者の死が、かなりの間世間の注目を集めたのは、いったいなぜだろうか。』 と。
……………
1992年?!!
私はその年の夏も、アメリカにいたのだった。
クリスは、大学卒業後、1990年から旅立ち、1991年にはまだアメリカにいた。
1991年、私はロスからウィニペグへむかった。『ヒッチハイク』と題して書いた。
もしかしたら、もしかしたら、私はクリスととこかで擦れ違っていたかもしれない・・・?ありえない?
いや、そうだけれど、そんなことを想像してしまう。 そう思うと、なんだか・・・うまくいえないのだけれど。 この本は、私には遠い(時間的にも距離的にも)ところの出来事にはとうてい思えない。
この映画は、どうしても観たい! そう思った。
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