8月の映画

9月から書こうかなと思ったけど9月は見たい映画がそんなに多くないので8月に見た映画について書きます。

・ダンケルク
・ティックロングはなぜ死んだのか?
・ブックスマート
・インセプション
・アルプススタンドのはしの方

全部映画館で見ました。
8月は家で映画を全く見なかった。毎日のように22時から友達とPUBGモバイルをやっているせいで時間が取れないのが原因だけどPUBG楽しいから仕方ないね。

コロナで大作映画が延期になってるせいで(おかげで)劇場でかかる映画が減ってるので、テネットに向けてノーラン映画が再上映しまくっててくれてありがたい。
正直な話ダークナイトがそれほどピンとこなかったのと、ノーランがあまりに人気がありすぎることもあってノーラン映画に微妙に苦手意識があったので、この機会にちゃんと見られて良かったですね。
ダンケルクめちゃくちゃ良かったです。
以下感想

・ダンケルク

あらすじ
"史上最大の救出作戦と言われる「ダイナモ作戦」が展開された、第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く。ポーランドを侵攻し、そこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、戦車や航空機といった新兵器を用いた電撃的な戦いで英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていく。この事態に危機感を抱いたイギリス首相のチャーチルは、ダンケルクに取り残された兵士40万人の救出を命じ、1940年5月26日、軍艦はもとより、民間の船舶も総動員したダイナモ作戦が発動。戦局は奇跡的な展開を迎えることとなる。"

ノーランの得意表現だと思うんだけど、青みがかった色調とIMAXカメラで撮ったであろう高画質なシーンの連続が観てるだけで気持ちいい。
海辺の沢山の兵隊達を撮るときの構図とか、最後の飛行機燃やすところの構図とかカッコ良過ぎてポスターが欲しくなりました。
説明台詞が全くなく、物語の緊張感と音響だけで引き込ませるの凄いし、台詞の少ない映画が好きな自分としては本当に良かったです。冒頭の爆音の銃声、逃走、いきなりめっちゃ開けた海に出るってシーンだけで画面に引き込まれてしまう。
映画館で見ないと良さがわかりにくいタイプの映画だと思います。

・ディックロングはなぜ死んだのか?

あらすじ
"売れないバンド仲間のジーク、アール、ディックは、練習と称してガレージに集まり、いつものようにバカ騒ぎをしていたが、ある原因によってディックが突然死んでしまう。誰もが知り合いの平穏な小さな田舎町では、事件の噂がまたたく間に広がり、人びとの話題はディックの死でもちきりになる。殺人事件として警察が捜査を進める中、ディック死亡の真相を知るジークとアールは、なぜか彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡を揉み消そうとする。"

今をときめく映画配給会社のA24が配給ということで見たんだけど独特すぎるコメディセンスで終始失笑が漂う感じだった。スイスアーミーマンといいこの監督は映画の根幹の設定がどうやったら考えられるんだこれみたいな奇妙な設定すぎて笑っていいのかすら分からなくなるんだよな。というかコメディなのかシリアスな映画なのか分からない。
テーマみたいなものを真面目に読み取ろうとすれば、男性の幼稚さと頼りなさをブラックコメディで揶揄してるのかなとは思います。
死因ばらしパートでの顔芸が凄すぎてそこで爆笑しました。
現実的な視点で見ちゃうとディックロングの妻が可哀想すぎる。やっぱり観る側のバランス感難しい。

・ブックスマート

あらすじ
"高校卒業を目前にしたエイミーと親友モリーは成績優秀な優等生であることを誇りに思っていたが、遊んでばかりいたはずの同級生もハイレベルな進路を歩むことを知り、自信を失ってしまう。勉強のために犠牲にしてきた時間を一気に取り戻すべく、卒業パーティへ繰り出すことを決意する2人だったが……"

最高。全員とりあえず見とけ。
マジックリアリズム的なめっちゃくちゃゆるいファンタジー要素と夜の長さが夜は短し歩けよ乙女の映画版を思い起こさせるなと思いました。
全員無茶苦茶なやつばっかなんだけど、学生の描き方がフラットでいい。イケてるグループ、イケてないグループ、イタい奴みたいなものは出てくるんだけど、ルッキズムとか、ジェンダーに対する差別とかいじめみたいなものはないし、ガリ勉側の主人公達も自分達に自信を持ってるところが良いですよね。
誰かを悪者にしたり、恋愛に救われたりするような展開ではなくて、他人について学んで少し良い自分になって次のステージに進んでいくという結末もとても好き。
最後の最後までこの友人関係最高!って思わせてくれる締めだしね。
モリー可愛すぎて登場2秒で好きになりました。レディーバード見たときもビーニーフェルドスタインに同じこと思ってたのでビーニーが好きなだけ説。

・インセプション

あらすじ
"人が眠っている間にその潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリストのコブは、その才能ゆえに最愛の者を失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に、人生を取り戻す唯一のチャンス「インセプション」という最高難度のミッションが与えられる。"

かなり複雑な設定だし大枠理解して見終わった後に反芻しないと細部を理解できないような映画ではあるんだけど、説明パートの説明台詞です!みたいな見せ方の下手なシーンがないのが腕を感じさせるね。迷宮から助け出してくれるキャラの名前がアリアドネなのは直喩すぎて笑ってしまうけど。
今まで見たノーラン映画の中では一番エンタメに振り切ってる感じがしました。
リドルストーリー的な終わり方は余韻残っていいっすね。
ノーランがフィルム原理主義者ということでホテルの天地回転しながらのアクションシーンとかアリアドネと初めて夢の世界に行く喫茶店のシーンとかCG使わずにセットで実際にやってるのヤバすぎません?
あととにかくエレンペイジ可愛すぎる。見終わって即インスタフォローしました。

・アルプススタンドのはしの方

あらすじ
"夏の甲子園1回戦に出場している母校の応援のため、演劇部員の安田と田宮は野球のルールも知らずにスタンドにやって来た。そこに遅れて、元野球部員の藤野がやって来る。訳あって互いに妙に気を遣う安田と田宮。応援スタンドには帰宅部の宮下の姿もあった。成績優秀な宮下は吹奏楽部部長の久住に成績で学年1位の座を明け渡してしまったばかりだった。それぞれが思いを抱えながら、試合は1点を争う展開へと突入していく。"

全国高等学校演劇大会で最優秀賞とった東播磨高校演劇部の演劇を映画化した本作。
前評判がめちゃくちゃ良かったので期待していたんだけどそこまではハマらなかったです。
面白かったし、球場での野球観戦が舞台なのに一切野球を見せずに話を展開するアイディアも良いし、短い尺の中で色んな立場の人のそれぞれの思いを上手く描いてて良い映画だとは思う。思いはするのだけど、大きな挫折経験もなく、挑む前に諦め、夢中になったものがあるわけでもなく、無理しない範囲での努力と運で無難な道すら石橋を叩いて渡るような渡り方で生きてきた真面目系クズ(真面目系ですらない?)(書いてて事実とはいえ流石に自分に引く)からするとお前らそもそもはしの方じゃねえし最初から輝いとるわ!みたいな気持ちがあり全員のことが全て人ごとに見えてしまいましたね。。。
完全に観る側の俺の問題ですが。。。
桐島、部活やめるってよにも同じこと思った記憶が思い出されました。
ブックスマートは誰にも感情移入してないのに楽しめたのになんなんだろうね。
あとはキャストの演技が上手いんだけどやっぱり演劇っぽい演技なのも気にならないと言えば嘘になります。
宮下さんが運動もできないし、性格も良くないし、だから勉強だけは頑張ったみたいなこと言ってるんだけど、マジで性格悪くてウケました。おっ、お前自己認識めちゃ性格だし素直だな、、、

そんな感じで5本しか見てない8月でした。今年は今のところ71本しか見てないので少しペースあげないと100本いかないかな。コロナで散々時間あったけど、映画館に行けなかったりライブ中止になったりと、体験としてのエンタメが軒並み無くなったストレスで家で音楽を聞く気力も映画を観る気力も無かったので虚無の年という感じはする。

9月はテネットぐらいしか観る予定ないんだけどなんか良さげな映画あるのかしら。インターステラーの再上映あるなら観に行きたいけれども。

書いててクソ時間かかったので2本見たら書くぐらい小出しで書かないとやってける気がしない。もしくは気に入ったのだけ書こうかしら。模索します。

あらすじは全て映画.comから引用させていだきました。
(https://eiga.com/movie/84001/)
(https://eiga.com/movie/92624/)
(https://eiga.com/movie/91288/)
(https://eiga.com/movie/54466/)
(https://eiga.com/movie/91453/)

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