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RIVER OF GRASS / リバー・オブ・グラス(2021年7月17日劇場公開)

1994年製作のアメリカ・インディーズの映画が劇場公開です。

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ケリー・ライカートが今また脚光を浴びているのはクロエ・チャオ監督の出現が関係しているのでしょうね。再評価の機運が高まっている中でのレトロスペクティブ。

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「ガール、拳銃、そしてどこにも行けない」という絶望的な宣伝文句。

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なんにもない場所でもありきたりなプロットでもちゃんと映画になるんだということを証明してくれます。

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その表現スタイルは、映画におけるセンセーションの功罪に意識的です。映画を映画として成立させている衝撃的な出来事あえて描かずに観客に想像させる手法です。

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主人公の顔が、ずっと不機嫌なのも印象に残りました。せっかく一線を越えたのに渋滞に巻き込まれる場面とか従来の映画のカタルシスから程遠いところに観客を連れていくアンチロマンチック映画。

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