SUPERNOVA / スーパーノヴァ（2021年7月1日劇場公開）

この映画での圧倒的に美しい風景はイングランド北西端のカンブリア。物悲しくもパワフルな愛の物語に完全にノックアウト。

撮影監督はディック・ポープ。ここ最近の仕事ぶりからもわかるようにいろんな引き出しを持っています。

コリン・ファースがサム役、スタンリー・トゥッチがタスカー役ですが、元々のキャスティングは逆でした。2人が脚本読み合わせの時に直感的にお互いの役を入れ替えた方が良いんじゃないかと気付いて、監督に提案して実現した配役。見たあとではこのキャスティングしかないと思います。

ゲイの映画としては『ブロークバック・マウンテン』以来の「最も心揺さぶられる愛の物語」でしょう。タイトルの意味は映画の中で認知症を病むタスカーが、女の子に語る星にまつわる話からのインスピレーション。

エルガーの「愛の挨拶」を聴く度に思い出すでしょう、この2人の物語を。

（追記）日本での公開日が決まりました。日本版ポスターヴィジュアルも解禁。