城定秀夫監督作品を観る。花咲く部屋、昼下がりの蕾(2019年10月2日DVD発売)
江戸川乱歩的世界観の物語。現在進行の場面7つ(花咲く部屋、ダイニングルーム、リビングルーム、職場、病院、公園、物干し場)と過去場面3つ(野山、職場、空き地)だけでストーリーがちゃんと立ち上がっています。
タイトルバックも文芸ロマン風。世界的にも人気の波多野結衣を主演に迎え、倒錯した愛の形をミニマルな場面だけで構成して71分飽きさせない。部屋に沢山の花が咲いている理由が最後に明らかになるストーリーが切ない。映画とは省略の芸術だということをよくわかっている作り手のセンスが光ります。
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