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LICORICE PIZZA / リコリス・ピザ(2022年7月1日劇場公開)

ポール・トーマス・アンダーソン監督の9作目となる本作は、彼が人生の大半を過ごした1973年のサンフェルナンド・バレーが舞台。政治的混乱、文化的変化、ガス危機などの世相を背景にあるラブ・ストーリーが明るく、楽しく描かれていてとてもよかった。

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タイトルの『リコリス・ピザ』とは、70年代にカリフォルニア州グレンデールにオープンしたレコード店のチェーンの名前。なるほどレコードの色はリコリスの黒だし、大きさはピザの大きさだからか。

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人気ロックトリオ「ハイム」の一員のアラナ・ハイムがアラナ・ケイン役。クーパー・ホフマン(フィリップ・シーモア・ホフマンの息子!)がゲイリー・バレンタイン役。この二人がもうフレッシュで、特にアラナの魅力の虜になりました。

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『初体験/リッジモント・ハイ』にオマージュを捧げてるのもポイント高い。だからショーン・ペンが出演してるのですね。

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さらにトム・ウェイツ、ベニー・サフディ、ベン・スティラー、ショーン・ペン、ルドルフ、ジョン・C・ライリーなど、他の出演者も超豪華。それぞれカメオ出演以上端役以下の生ぬるい活躍ですが、力が抜けていて良かった。

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アカデミー作品賞に求められるある種の高尚なテーマはありませんが、このラブ・ストーリーのなんとも言えない魅力は唯一無二のものです。

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フィービー・ケイツのあのシーンに寄せたオマージュがあるのも憎い演出でした。

(追記)日本公開日が決まりました。ティーザーポスターも解禁。

(再追記)日本版公式ポスターも解禁:


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