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PUOI BACIARE LO SPOSO / 天空の結婚式(2021年1月22日劇場公開)

これも味わい深いイタリア映画。

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「リベラルの皮をかぶったおじさんの脱皮物語」と野村雅夫さん、観た後では頷ける言葉です。

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邦題『天空の結婚式』の理由は、結婚式を挙げる場所が『天空の城ラピュタ』のモデルとなったチヴィタ・ディ・バーニョレージョだから。実際に行ったことがあります。小高い丘の上にあって確かに城が天空に浮いているような奇妙な街です。映画の中でもメンションがありましたがインフラの整備だけでも大変なところ。過疎化が進んでいると言われています。ただ映画ではあまり街自体の様子は描かれませんでした。

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『イタリア式離婚狂想曲』のもじりのような英語題。基本楽しいコメディです。

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イタリア語の原題は「花婿にキスしていいよ」。男性名詞と女性名詞の転換が妙なんですが日本語には訳せないニュアンスです。いくつか印象的なキスが出てくるのでいいタイトルです。

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さて、映画の方はというとちょっと着地が強引でしたね。途中の微妙な家族間のやりとりはそれほどやり過ぎにならず、程よく面白かったです。特にアントニオ(クリスティアーノ・カッカモ)の母親アンナ役、モニカ・グェリトーレの凄みに圧倒されました。LGBTQについてちょっと考えてみようという気にさせる映画。


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