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E STATA LA MANO DI DIO / HAND OF GOD -神の手が触れた日-

パオロ・ソレンティーノ監督の最新作はイタリア映画愛を散りばめた素敵な贈り物でした。その内容は1986年のメキシコワールドカップのマラドーナの活躍を契機に描かれるナポリに暮らす少年の話。

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映画の上映前に、ソレンティーノ監督から東京国際映画祭なので日本には行ったことありませんがみんながいいというので行ってみたいというゴマスリの後、この映画は辛い現実を主人公が経験してから起こる様々なことに注目して見て欲しいと。それから未来ある若者に向けて作ったとも。その監督の言葉をヒントに観ると特に後半の展開は色々納得がいきます。

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それから特徴的なのは、フェリーニ、ゼフィレッリはもとよりイタリア映画の歴史を映画の中に散りばめていることです。セルジオ・レオーネの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のVHSは度々登場します。

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アントニオ・カプアーノ監督に至ってはセリフもある役です。彼に映画、人生を語らせたりします。

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『ストロンボリ』の舞台となったストロンボリ島も登場と、イタリア映画好きには堪らないメンションの数々。そしてもちろんマラドーナですね。彼の「神の手ゴール」の持つ意味は、実にインスピレーショナルに本作で取り上げられています。

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