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GREENLAND / グリーンランドー 地球最後の2日間ー (2021年6月4日劇場公開)

ジェラルド・バトラーが普通の人を演じています。いつもの彼の映画に感じる無敵感を観客から奪いハラハラドキドキのディザスターストーリーに観客を巻き込む演出プランです。

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彗星衝突が相手だと流石のジェラルド・バトラーもどうしようもありません。その絶望感の淵に観客も立たされます。

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彗星の名前がクラーク"Clark"というのは明らかにアーサー・C・クラークが由来でしょう。『宇宙のランデブー』は2077年の彗星激突により北イタリアが壊滅する物語。

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そのクラーク彗星が粉々になって世界中の街という街に降り注ぐという、ディザスター映画の中でも横綱級の出来事が描かれます。

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音速を上回るというその衝撃波描写が凄まじく、まるで空気の津波です。

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しかもこのクラーク彗星、突然他のソーラーシステムから現れたという設定、これは今の世界状況の暗喩です。その状況下で人々がパニックに陥る様子が丁寧に描かれます。映画は嘘ですが、その嘘から出た真(マコト)がちゃんと描かれていて、とても面白く、スリリングで深く考えさせられる映画。

(追記)日本での公開決定。ポスターも解禁。

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