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NOTRE-DAME BRULE / ノートルダム 炎の大聖堂(2023年4月7日劇場公開)

映画の力をまざまざと見せつけられました。

キーヴィジュアル

キーヴィジュアルこそ燃え上がる炎を加えてはいますが、映画の本編は実際の火事のフッテージを効果的に見せながら実にリアル。ドキュメンタリーのようにあの大火事を描写しています。

実際の現場写真

映画を観てから実際の火事現場の映像、写真を見ると映画での再現度は実に高いことがわかりました。加えて映画ならではの表現、例えば天蓋に空いた穴から火の粉や瓦礫が大聖堂に降り注ぐ場面などを挿入して火事の凄まじさを見せてくれています。

また実際の現場のスマホによる投稿も一般公募して使っているので当時の混乱ぶりが伝わります。マクロン大統領の現場訪問時の対応など興味深かったです。

”いばらの冠”の場面がいちばん映画っぽかったです。教会における聖蹟物の優先順位がよくわかる場面。さすが『薔薇の名前』を撮ったジャン・ジャック・アノー監督だなと思いました。

スマホ時代だからこそ作り得た稀有のディザスター+ドキュメンタリー映画。

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