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LEONORA ADDIO / 遺灰は語る(2023年6月23日劇場公開)

兄ヴィットリオが亡き後の、パオロ・タヴィアーニ監督の最新作。

冒頭のショットから『2001年宇宙の旅』へのオマージュ。ボーマン船長の部屋ですね。本作には過去の映画の記憶が散りばめられていました。

アッピア街道を進む場面、イタリア映画で何度も観てきた風景です。アメリカ人の将校を小馬鹿にするイタリア人達も”Porca America"です。

物語がシチリアに進んだと思ったら、ここでルイージ・ピランデッロの短編『釘』の映画が始まります。しかも舞台はニューヨークのブルックリンという斜め上過ぎる展開。

その短編も散文的な描写が続き、不思議な余韻を残して終わります。本国のポスターではその短編に登場する女の子のあっかんべーがキーヴィジュアル。

流石に、そのポスターでは日本で劇場公開しても客が呼べないので、クソつまらない教育映画のようなヴィジュアル。

原題はピランデッロの1910年の短編"Leonora, addio!"でジャコモ・マイアベーアのオペラ「ユグノー教徒」のアリアの一節。こうやって様々な引用を含むパオロ・タヴィアーニの最新作はペダンティックな寓話というフィルモグラフィーの集大成とも言える力作です。


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