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EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE / エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス(2023年3月3日劇場公開)

時に映画は圧倒的な印象を塊で与えてくれます。ひさびさにガツンと来ました。

税務署の職員をジェイミー・リー・カーチスが怪演

映画の始まりのきっかけが、税務署っていうのがなんとも言えずいい具合です。

ミッシェル・ヨーの演技がとにかく凄い

コインランドリー屋さんを営む中国系移民家族の母親を主人公にして、表向きはとても馬鹿馬鹿しく見える印象が、あるSF的要素を加えることで哲学的な深淵に触れた印象に徐々に変わって行きます。

ジョナサン・キー・クアンも大復活

そんな場所からこの物語が生まれたとは思えないほどの遠くへ私たちを誘ってくれるのがこの映画です。

どうみてもアクションとは無縁の中国系移民家族なんですが、凄いんです。

アクションも満載で全く飽きることがありません。でもそれでいて心に突き刺さるストーリー。映画の持てる力を総動員して、あの手この手でストーリをテリングする力が漲った映画は久しぶりです。

同時多発的人生曼荼羅とでも邦題をつけましょうか。

日本での公開はまだ未定ですが、これは見逃す手はないですね。

(追記)日本版ポスターが解禁。

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