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エウロペアナ 二〇世紀史概説

チェコのパトリク・オウジェドニークのなんとも不思議な構成のエッセイ。

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「ガスマスクをつけた二人のドイツ軍兵士とラバ」というユーモラスだけど怖い表紙絵が、本書の内容を表しています。

歴史家による、二○世紀の政治体制の区分、全体主義、権威主義、民主主義の三つの観点から縦横無尽に硬軟取り混ぜたトピックでジャズのようなアレンジの読み物です。

筆者の力点はもちろんナチスの蛮行に置かれています。ただどこかユーモアを失わない語り口で現代に繋がる歴史の縦糸が見えて来ます。

66の段落に分かれていて、興味が尽きないトピックばかり。時に深刻ですがヨーロッパの歴史に深い理解を持つ社会の先生の講義を聞いているようです。




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