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ブラムハウス映画を観る。THE HUNT / ザ・ハント(2020年10月30日劇場公開)

公開までに既に不運に見舞われて、公開したらしたで... でも捨て置くにはもったいない映画。人体破壊描写のオンパレードの先に鋭い批評性があります。

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2019年9月27日のオリジナルの公開日が、米テキサス州エルパソやオハイオ州デイトンでの銃撃事件の煽りを受け、2020年3月13日に延期して劇場公開。そして1週間で配信という不運に見舞われた映画。この映画についてトランプ大統領がこんなツイートをしたことも最初の公開延期の原因になったかも知れません。

Trump: “Liberal Hollywood is Racist at the highest level, and with great Anger and Hate! They like to call themselves ‘Elite,’ but they are not Elite. In fact, it is often the people that they so strongly oppose that are actually the Elite. The movie coming out is made in order…..to inflame and cause chaos. They create their own violence, and then try to blame others. They are the true Racists, and are very bad for our Country!”

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何の説明もなく、猿ぐつわを咬まされた男女が目覚めると、

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何故か大量の武器が用意されていて、ザ・ハントの開始です。で、結構コミカルな調子で話は進んでいきます。もちろん画面は血だらけです。

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監督のクレイグ・ゾベルは、あの『コンプライアンス 服従の心理』を撮った人なので、アメリカ社会を愛しているからこその差別主義者への批判として本作を作ったのだと思います。その試みはちゃんと形になってスクリーンに刻まれています、大量の人体破壊描写と共に。難点はザ・ハントを仕掛けて来る側の理由ですよね。逆恨みとしか思えない。そこがすっきりしないところです。

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個人的には、『ストリート・オブ・ファイヤー』のエイミー・マディガンが出てたのにはアガりました。セリフの言い方が1984年当時とおんなじ。

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この度の発表で日本でも劇場公開が決まりました。ポスターも本国ポスターを踏襲しています。

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