見出し画像

NIGHTMARE ALLEY / ナイトメア・アリー(2022年3月25日劇場公開)

ギレルモ・デル・トロのストーリーテラーとしての本領発揮です。

画像1

ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの原作の2回目の映画化。原題文字通りは「悪夢の小道」ですが、ここでのalleyは闇稼業の意味でしょうね。

画像2

スタン・カーライル(ブラッドリー・クーパー)の半生。彼の周りは犯罪に満ちています。それをブラッドリー・クーパーが演じると甘ったるくなるのが逆の狙いかなと。

画像3

よりノワール色を強調するために、アメリカでは "VISION IN DARKNESS AND LIGHT"ヴァージョンも公開されました。

画像4

第3の目でしょうか、メンタリストとしてのキャリアを積む前半とそれを使ってのし上がっていく後半でストーリーの展開速度が大きく違います。

ナイトメア・アリー/トニ・コレット

ジーナ(トニ・コレット)がプロフェシー的な役割ですが、脚本上あまり機能してはいませんでした。

ナイトメア・アリー/ルーニー・マーラ

スタンの恋人モリー(ルーニー・マーラ)も映画に華を添えこそすれ、常識的な役どころだったので、印象が薄かったです。

画像8

やはりドクター・リルスを演じたケイト・ブランシェットがピカイチでしたね、ファム・ファタールポジションが今いちばん似合う俳優。

画像9

ブラッドリー・クーパーも好演には間違いありません。こうやって俳優のことばかりが印象に残るのは、ギレルモ・デル・トロの映画作家としての更なる成長の証でしょうね。安心して見ていられます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?