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THE FABELMANS / フェイブルマンズ(2023年3月3日劇場公開)
タイトルのFABELとはドイツ語で寓話の意味、英語だとFABLEですね。本作のスピルバーグ監督の名前もスピル=演劇、バーグ=山なので自伝的作品のタイトル(脚本のトニー・クシュナーが考案)として相応しいと思います。
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母親から8ミリカメラを与えられた理由がなかなか実利的だったのが意外でした。細かいエピソードは全てスピルバーグの幼少期、少年期の想い出によって創作されています。
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とにかく、映画館で映画を見ている場面が圧倒的に多いのが特徴。映画館以外で映画を観る人が圧倒的に多くなった現状を憂いているかのようです。ちなみに主人公サミーが最初に見た映画は『史上最大のショウ』。
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サミー少年(ガブリエル・ラベル)は映画を撮ることに夢中になりその才能を開花させます。撮った映画を学校で上映して、その影響の大きさに改めて気付かされる事に対して意識的な描写があります。この自伝映画が独善に陥らない客観的な視点がちゃんとあるのです。
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終盤にはある著名な映画監督との奇跡的な会合が描かれます。全ての映画ファンにとっての贈り物のような場面です。映画でストーリーテリングをすることの意味を通して両親への感謝を伝える愛情あふれる爽やかな映画。
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