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THE BANSHEES OF INSHIERIN / イニシェリン島の精霊(2023年1月27日劇場公開)

マーティン・マクドナー監督がまたヘビーなテーマの映画を突きつけてきました。’お前ならどうする?’と迫られているこの感じ。嫌いじゃないです。

主人公パードリックを演じるのはコリン・ファレル

とにかくイニシェリン島がどこを切り取っても美しい。ただどこか孤独を感じさせる美しさ。そう’孤独’がテーマなんです。

イニシェリン島がある意味主役

この映画の撮影は西アイルランドのアチル島とイニシュモア島で行われました。イニシュモア島は切り立った石灰岩の板が並ぶ荒涼とした風景でパードリックの’鈍い’堅実な性格を、海に囲まれた荒々しいアチル島は芸術家のコルムの葛藤を映し出したと監督は言っています。

知恵遅れのドミニク役をバリー・コーガンが怪演

主役の二人と準主役の二人の合計四人でそれぞれの孤独に向き合うのですが、その過程で大きな出来事が起こります。カメラは島を一歩も出ることはなくそんな四人を静かに見つめています。

主人公が背を向けているポスターヴィジュアルは珍しい

’すべてがうまく行っていた、昨日までは’という惹句から類推されるのは何かがうまく行かなくなるのだなということは明らかです。そのうまく行かない様子があまりに過激なので観終わった後もずーっと印象が続きます。’何故?’と。

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