POSSESSOR /ポゼッサー（2022年3月4日劇場公開）

ブランドン・クローネンバーグ監督の長編２作目。近未来サイバーパンク・ミステリーと宣伝されていた【アンチヴァイラル】が2012年の製作。

今作も同じ近未来サイバーパンクです。ただ主人公はヘッドギアを被り、基本的にベッドに寝たままの状態でストーリーは展開していきます。

この寝たままテクノロジーが殺人請負に使用されるという部分を主なストーリーにしたのにその殺人に至る因果を描かないから、イマイチ、ピンと来なかったです。

一方、異常なくらいに微に入り細に入り描かれるのが人体破壊描写です。クローネンバーグ家の旗印みたいなものかも知れません。

総じて、これを映画化しようとした意図はわかりますが、ストーリーテリングの拙さが全体の印象を平凡にしていました。

（追記）日本公開が決定、ポスターも解禁。