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スパゲッティコード・ラブ / SPAGHETTI CODE LOVE(2021年11月26日劇場公開)

スパゲッティコードってちょっとやそっとでは解けそうにない複雑に絡み合ったコードという意味なのに、この映画の登場人物たちは実にシンプルでステレオタイプな人生を送ってるようにしか見えません。

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私はアンサンブル映画が大好きなのです。だから本作も観ようという気になりました。しかも舞台がどうやら渋谷なのでわざわざ渋谷の映画館で観たんです。

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13人の若者の人生模様ですが、渋谷のスクランブル交差点だって信号が変わる度に一度に2千人がすれ違うというのに、今更13人が入れ替わり立ち替わり画面に入ってきても全く驚きません。あまりにコスパの低い映画鑑賞だったのでどこがダメだったのか特別に書きます;

①渋谷が舞台なのに東京って言ってるところがダメ。本作が始まる前に『ラストナイト・イン・ソーホー』の予告編を見ましたが、もしタイトルが『ラストナイト・イン・ロンドン』だったらちっとも面白くないと思います。そういうことです。

②コンビニの名前がNEW LIFEって何?これは邦画の宿痾ですが実名のコンビニとか絶対出てこない。なのに「これは、私たちの物語」とか言うなよって話。本作ではありませんが缶ビールの銘柄とかもそう。

③13人の属性がオリジナルのカケラもない。みんな薄ぺっらい価値観でしか生きていませんね。少なくともそう見えます。オーガニックなつながりもないし、『マグノリア』とか見てないんですかね。

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『ショート・カッツ』も思い出しますね。

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もう少しオリジナリティのあるキャラクターが必要だと思いました。

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