IN THE EARTH / イン・ジ・アース
『ハイ・ライズ』のベン・ウィートリー監督の最新作。
17世紀のこの書物に導かれて森の秘密に迫ろうとする人間。
しかし、その森は人間が簡単に近づける場所ではなかったというようなお話。
本作がすごいのは、自然の脅威に対する映画的なアプローチ、自然科学者のそれではなく、映画的イマジネーション、つまり光と音で挑んでいくというところ。
人間が脅威になるのは狂信だということを描きながら、森のエコシステム(劇中ではマイコライザーと呼ばれています)へ肉薄する映像と音響が独特です。
目が白いのは耳を澄ますためですかね。とにかく自然の脅威を光と音で表現するという今まで誰も思いつかなかった斬新なホラー映画。
森の神秘なんていう言葉では言い表せない地球の深淵を覗き込んだような感覚。この着眼点が新鮮です。
2021年を代表するホラー映画という煽り文句に嘘はないです。
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