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RESPECT / リスペクト(2021年11月5日劇場公開)

ジェニファー・ハドソン、アリーサ・フランクリンに完全に憑依されているかのような演技。

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姿形はある程度似せることは出来ても、歌声は大変難しく、その上グルーヴまでとなると不可能に近いはずなのに、完全に再現しています。

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人生における幸せな瞬間も描かれますが、実はかなり過酷な人生を送ったことがわかります。映画なので膨らませている事実もあるでしょうが基本的に描かれるのは不幸の連べ打ち。

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それでも歌唱場面になれば彼女が、それらの不幸(映画ではデーモンズと呼んでいました)をすごいパワーで圧倒して乗り越えていることが伝わります。そういうロジックで出来上がっている映画。

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マッスル・ショールズ・スタジオでのレコーディング場面では、こうやってグルーヴが生まれるんだというのを目の当たりにできる素晴らしい演出もありました。

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そして幼い頃からゴスペルを歌ってきた教会での数々の場面。ボルテージが一気に跳ね上がったようになります。そういう映画の構成も見事でした。

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彼女が何をリスペクトしたのか、その答えが描かれています。


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