TERRIFIER 2 / テリファー 終わらない惨劇（2023年6月2日劇場公開）
前作を軽々と超えてきました。ホラー映画の定石をことごとく破壊しています。
まず、アート・ザ・クラウンの新たな能力として夢渡り。シエナ（ローラン・ラベラ）の夢に現れて、その後シエナの現実に侵入してくる。これはフレディ・クルーガーへのオマージュですね。
コミカルなパートも大増量です。ホラー映画でここまでコメディへ振り切った演出はちょっと類を見ないです。
現実とファンタジーを適度にブレンドすることで独特のホラー映画世界を生み出しています。基本的に地に足がついているので荒唐無稽過ぎて白けるということがありません。
日本の配給会社がその売り文句に”全米が吐いた！？”と煽っていますが、もちろんかなりのゴア度の人体破壊場面が頻出しますが、見せ方のテンポが絶妙なので吐き気を催すほどではなかったです（個人の感想です）。
ストーリー展開にもホラー映画の定石を覆す大きな仕掛けがあります。その為に続編のある程度の方向性が限定されはしましたが。引き続きアート・ザ・クラウンの活躍を見ることが出来るらしいので（第3作の製作が決定したと報道がありました）楽しみです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？