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あいみょん『ハルノヒ』の歌詞に想う

私は、特別、彼女のファンではないのですが、この歌『ハルノヒ』の歌詞は、初めて聴いた時から、自分の心に突き刺さるものを感じて、これまで、何度も、涙して来ました。

※彼女が兵庫県西宮市出身で、中学生の頃、陸上部に所属していたそうですが、その頃、私も彼女と同じ阪神地区の中学校の陸上部でコーチをしていて、何か縁のようなものを感じてはいます。

この歌は、『映画 クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし』の主題歌です。息子も私も、クレヨンしんちゃん(以降、クレしん)の映画が好きで、何本か映画館に足を運びましたが、この映画は、一番直近で観たクレしん映画でした。

タイトルの『ハルノヒ』とは、クレしんの舞台となっている埼玉県春日部市の春日部から取られています。歌詞の内容は、しんちゃんの両親、ひろしとみさえの交際時代の頃をイメージして作られていると思われます。

それでは、私が好きな歌詞の幾つかをご紹介したいと思います。

①『焦らないでいい いつか花束になっておくれよ それまで待っていてね これからの展開をふたりで 飽きるほど過ごしてみるからね 最低限の愛を伝えながら』

『飽きるほど過ごしてみるからね 最低限の愛を伝えながら』というフレーズが、ひろしのちょっとシャイで、でも、みさえの想いを隠し切れない感じが出ていて、ほのぼのした印象で、何かほっこりします。

②『どんな未来がこちらを覗いているかな 君の強さと僕の弱さを分け合えばどんな凄いことが起きるかな? ほら もうこんなにも幸せ いつかはひとり いつかはふたり 大切を増やしていこう』

1番のサビの部分。『未来がこちらを覗く』という表現は、なかなか自分では出て来ないな~と感じました。『君の強さと僕の弱さ』『いつかはひとり いつかはふたり』は、ひろしのみさえに対する愛情の深さ、「君が居なければ、ダメなんだ!」という、相手に対する強い想いが感じられて、グッと来ます。

③『優しさに甘えすぎて 怯えすぎた男の背中に 掌を添えてくれるのはもう 前を歩く君じゃなきゃダメだから』

2番のサビの前。この歌詞で、私の涙腺は、いつも崩壊します。何で、こんな歌詞が、20代のあいみょんに書けるのか、50代のおじさんには、理解出来ませんし、彼女の感性の凄さを感じます。『怯えすぎた』『掌を添えてくれる』『前を歩く君』という言葉の選択が、何とも心にグッと来て、ちょっと距離を空けて、二人で歩いている情景が、目に浮かぶような気がして来ます。

④『どうか未来がこちらに手を振って欲しい 日々の辛さと僕の体が だらしなく帰る場所を探し続けている ほら もうこんなにも夕焼け いつかの灯り思い出すとき 大切に気づくのでしょう』

2番のサビの部分。『未来がこちらに手を振る』なんて、凄すぎる!と初めて聴いた時から思いました。何か、将来への期待と不安が交錯している、そんな複雑な心境が表れているのと同時に、だからこそ、二人にとって、幸せな将来であって欲しい!という、ひろしの想いが、にじみ出ている感じです。『だらしなく帰る場所を探し続けている』という言葉は、50代のおじさんには、あまりにも心に響き、共感の何物でも無い!という気持ちになります。

以上、あいみょん『ハルノヒ』の歌詞に対する私の想いについて、お伝えしました。私は、歌が好きですが、その歌詞が持つ力に、これまで何度も、励まされ、勇気づけられ、感動して来ました。

これからも時々、自分の好きな歌詞について、その想いを綴っていけたら良いな~と思っています。

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