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『リュシオルの城』 2nd Day ネウロ・パプテスマ〈ネタバレ・考察・感想〉

『リュシオルの城』という作品を知らない方は、先にこちらを!

この記事は、ネタバレあり、主観ありで、私の考察と感想をぶちまけていこうと思います。


2nd Day ネウロ・パプテスマ(CV.増田俊樹)

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ネウロの一家『パプテスマ家』は、リュシオル城の主人『ヴィンセント家』に次ぐ、由緒正しい貴族の家系です。

ネウロはパプテスマ家の長男に生まれ、姫とは生まれながら許婚の関係でした。

しかしある日突然、姫はネウロに、「結婚する気はない」と言ったそう。
単なる姫の気まぐれ、冗談だと思っていたネウロでしたが、翌日、正式に婚約破棄をするという通知が、ヴィンセント家から届けられました。

お前は俺に言ったじゃないか。
もし本当に結婚したいのなら、邪魔な連中を全部排除しろ。
排除できたら、もう一度考えてやらなくもない。

排除、つまりは殺せということ。

ネウロは姫に言われるがまま、姉を、姫の母親・王妃を、父を、次々に手をかけていきます。

さらに、手に入った毒の効き目が知りたいという姫のため、猛毒の入ったスープを飲みました。

姫のためなら死んでもいいと。

数日間、高熱と激痛に苦しんだ上、見舞いにきた姫は「毒の効き目がわかった」と嬉しそうに笑いながら、やつれた頬をつついたそうです。

ネウロはいつだって、姫の気持ちに応え続けてきました。
どんな無理難題であっても、姫の言う通りにしてきました。

それでも、婚約破棄をされてしまった。
ネウロは、一体どうすれば良かったのか?と、自問自答を繰り返します。

そしてたどり着いた結論は———全て母上のせい。
彼を動かしていたのは姫だけではなく、彼の母上もだったのです。

母上は、ネウロと姫が結婚できるよう、彼の行動を細かく制御してきました。
贈り物、そのタイミングや渡し方、姫へのアクション等々、彼の行動はどれも、彼が自発的に行ったものではなく、母上からの指示だったのです。

いや待てよ、これまでずっと母上の言う通りにして来た。
なのに全く上手くいかなかったじゃないか。
俺はなぜ母上のいうことを聞かなければならない?
——もしかして、俺の失敗を願っていたのか?

そう思い込んだネウロは、姫の部屋へ。
「どこに隠した?」と、母上を探すべく物色するネウロ。

鏡台の引き出しから、母上———の腕が。

姫は、ネウロの母上を手にかけ、その証拠として、彼女の手袋と腕輪をはめたままの”腕”を、保管していたのです。

これで、邪魔者は全部いなくなった。

母の腕を見つけ、喜び勇むネウロ。

愛している。お前を愛している。
俺は、どうしたらいい?

そう、姫を洗脳するように、何度も何度も、唱え続けます。

ネウロの異常さに狂わされたのか、ついに姫は、彼に「愛してる」と告げ、結婚を申し込みます。

ネウロは、今まで散々当り続けて来た『姫人形』を壊し、ついに姫と結ばれることに。

翌日。
純白のドレスに、血染めの手袋をまとった姫。

青いバラを編んで作った血染めの王冠と、ネウロが殺した王妃の指輪を交換。

最後に、互いの体にナイフで自分の名を記し、名実共にお互いのものに。

なんとも恐ろしい結婚式…。

愛している。お前との子どもを、早く授かりたい。
俺とお前の子どもだ。


考察

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傲岸不遜な茨王子
茨の冠をつけた乱暴で傲慢な王子。いつも片手には人形。この広大なリュシオル城のことを熟知しており、出られないことを不服に思っていた。気に食わないことがあると人形に当たっていたという。貴女にもキツく当たるが……。女性が苦手で女性不信気味。

まず、片手に持つ人形。
これは、姫を模して作られた『姫人形』でした。

長くなってしまうので書きませんでしたが、作中、彼はことあるごとに、『姫人形』に当たり散らしていました。
壊れるたびに同じものを用意し直しているらしく、作中でも一度壊しています。

実際にCDを聴くと分かるのですが、姫とのシーンの後、決まって彼は自室らしき場所でわめき散らす時間があります。

そこで出てくるのは、彼に当たられる『姫人形』と、『母上』というワード。

彼の性格は、とても依存心が強いようですね。
パーティーのような公の場以外、狩りの時でさえ同伴させる『姫人形』といい、姫に突き放されるたびに母上を頼ろうとする姿勢といい。

愛している。お前を愛している。
俺は、どうしたらいい?

このセリフから、姫に対しても、依存心が強いことがよく分かります。
てか、重すぎる。

それからもう一つ、イラストで頭につけている茨の冠。
これは十中八九、姫からもらった『青いバラで作った血染めの王冠』でしょう。

さて、公式サイトの説明文の方に入っていきましょう。

まず、嘘であると思われる部分は、『リュシオルの城から出られないことを不服に思っていた』『女性が苦手で女性不振気味』というところでしょうか。

彼が不服に思ってイライラしていたのは、姫から婚約破棄を受け、その後何をしても挽回できずにいたためかと思われます。
姫と婚約し、王になることを望んでいるわけですから、城から出たいとは思っていなかったでしょう。

二つ目の噂は、一体どこから出て来たんでしょうね…。
母上にも姫にも平伏しているあたり、『女性が苦手』でも『女性不振気味』でもないように思います。

全体として、ネウロは立場上、狂わされてしまったような感じがしますね。
主に、姫の婚約者という立場と、そんな息子を持つ母のせいでしょうか。

でも、1st Dayのソロナと違い、ネウロは初めから狂った部分があったように思います。

ヴィンセントと血が繋がっているからでしょうか。
姫ほどではないにせよ、姫についていけるだけの狂人ではありますし。


感想

2nd Dayも、まだまだですね。
1st Dayのソロナと、2nd Dayのネウロは、姫と彼、二人きりの絡みが多く、リュシオル城の実態まではなかなか見えて来ません。

ですから、なんかこう、いくら考察しても薄っぺらいことしか書けなくて悲しいですね。

ここで挫折しないでね?
面白いのはこの先だから。

って感じです。

そろそろネウロの感想書きましょうか。

ネウロは、なんかもう、救われないキャラクターだなって思いますね。
母上のこともそうですけれど、何より依存心が強すぎて、狂った姫にすら依存してしまっているわけですから、救われる道がありませんよね。

絶対にまともにはなれない、みたいな。

彼は設定上、従者の中では一番身分が高いためか、1st Dayのソロナとは違い、姫に対して謙るような姿勢は見受けられなかったですね。
むしろ、粗野というか、乱雑というか。

でも、依存心から、姫に縋るような一面は見受けられました。

『従者』と呼ぶには、ちょっと疑問なところです。

3rd Day ゴーシュの記事も、近日中に投稿予定ですので、気長にお待ちください。

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見出し画像、ジャケット画像は、公式サイトさんから。

あらすじ画像は、ツイッターアカウントRejetインフォさんから。

その他、紹介文、セリフなどは、公式サイトやCDから引用しています。

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