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『リュシオルの城』 1st Day ソロナ・レッドフォール〈ネタバレ・考察・感想〉

『リュシオルの城』という作品を知らない方は、先にこちらを!

この記事は、ネタバレあり、主観ありで、私の考察と感想をぶちまけていこうと思います。


1st Day ソロナ・レッドフォール(CV.緑川光)

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ソロナの一族『レッドフォール家』は、代々楽士としてヴィンセントに仕えている家系で、彼の両親も親戚も、全員音楽家。

一族で楽団を結成していて、ソロナも10歳になってようやく父に認められ、以来楽団の一人として活動するようになります。

5年前、ソロナは、姫の誕生日パーティーの席で、ヴァイオリンを披露しました。

しかし姫は、「自分以外の者を魅了してはならない」と機嫌を損ね、彼を牢獄に閉じ込めたのです。

5年もの間。
ソロナにとって、その5年は地獄の日々でした。

ある時は狂ったように鞭をふるい、またある時は刃物で執拗に切りつけ。
私が苦しむ様を見て、それはそれは楽しそうにしておられた。

その結果、彼の手の腱は切れており、もう二度と、5年前のように、誰もを魅了するほどの美しい音色を奏でることはできなくなっていたのです。

それだけではありません。

姫は、誇り高き楽士の一族・レッドフォール家全員に同じ仕打ちをし、ソロナ以外全員が、薄汚れた牢獄の中で骨の山に成り果ててしまっていたのです。

しかも姫は、「これも愛だ」と言い、残虐行為を繰り返してきました。

狂気。

そんな生活に長い間耐え続けてきたソロナは、今まで姫にされたことを、今度は姫に仕返しをします。

「愛」という言葉を盾に。

傷つけるのも愛してるが故なのです。


考察

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謎めいた傷だらけの黒楽士
ヴァイオリンを得意とする、気怠げで美しい楽士。傷が多く、謎めいた雰囲気。城を管理している彼は、誰よりも城のことを熟知していた。聞くところによると、長年誰とも話していなかったようで、話下手というよりは、毒舌だったという。

まず、傷が多いのは、姫様に切りつけられたからですね。
単純明快。

それから、『長年誰とも話していなかった』というのは、牢獄に閉じ込められていたがために、話すことができなかったということでしょう。

『美しい楽士』や『傷が多く謎めいた雰囲気』というのは、事実が正しく伝わっている一方で、『気怠げ』や『話し下手というよりは毒舌』については、間違って伝わった噂話の一つなのかな?と感じました。

姫に所望された『青いバラ』の手入れを欠かさなかったり、物腰柔らかな雰囲気で語りかけてきてくれたり、『気怠げ』でも『毒舌』でもないように思います。

公式で開示されている情報とはいえ、設定としては『記録』ですから、全てが正しいわけではなく、あえて間違って伝わった噂話のようなものも含まれているだろうと。

なんだか、妙なリアル感があって、ぞっとしますよね。

全体として、ソロナは姫に対し、とても『忠実』でありながら、姫の行いに対し『復讐心』を燃やし続けていました。

忠実な態度を装ったままに、復讐を果たす。
鮮やかな手口すぎる。頭の良い方だったのでしょうね。

そう考えると、もしかしたら、監獄に閉じ込められる前の彼は、頭が良くて素直が行き過ぎた感じの『毒舌』だったのかもしれません。

それはそれで可愛いかも。


感想

考察というほど考察していませんけれど、感想書いて終わりにします。

というのも。
この『リュシオルの城』という作品、ソロナを含め全部で6つのお話があるのですが、全てを聞かないと完結しないんですよ。(ここでネタバレをしていくスタイル)

だから、1st Dayとか、まじで語れることが少なすぎる!ってね。

ええと、感想でしたね。

私、緑川光さんの声が好きで、忠実そうに見えてえげつないキャラクターってのが好きで、全員従者って設定の上に狂気って最高か?って。

緑川さんの優しい声に、狂ったソロナのセリフ。

最高にマッチしていて、もう最高としか言いようがありません。

そうそう、これを書いている私は、6枚全て一度以上聞いているのですが、根本的にはソロナが一番まともだなって気がしています。

狂ったリュシオルの姫によって狂わされてしまったというだけで、そうなる以前、特に監獄に閉じ込められる以前の彼は、至極まともな人格をしていたように感じますし、まともな人格をしていたからこそ狂った姫によって狂わされたという筋書きにしっくり来ます。

まあ、根本的にまともという話で、結果的にまともではなくなっているんですがね!!!

それがこの作品の面白いところでしょう。

2nd Day ネウロの記事も、近日中に投稿予定ですので、気長にお待ちください。

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見出し画像、ジャケット画像は、公式サイトさんから。

あらすじ画像は、ツイッターアカウントRejetインフォさんから。

その他、紹介文、セリフなどは、公式サイトやCDから引用しています。

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