夏を生き抜く
こんばんは。
梅雨が明けてから、ほんの少しだけ、生活習慣がまともになりつつあるような気がします。
太陽のお陰、でしょうか。
陰を作る光に対して「お陰」なんていう言い方は不自然極まりないものに感じますけれど。
しかし、光の作った陰の中で暮らしている私からすれば確かに、太陽のお陰ではあるのでしょうね。
夏は、過ごしにくい
そういえば、私が暑さに強い体質だという話をしたことはありましたっけ。
主な比較対象が暑さに弱い弟だから余計に、自分が暑さに強い人間のように思えているだけのことかもしれませんけれど。
弟以外の人と比べても、暑さに強いような気がします。
まず、私、だいぶ重度の冷え症なんですよ、多分。
体がすごく冷えやすいというか、冷やしやすいというか。
夏でも、足の指先だけ死んでるように真紫で冷たい、なんてこともあったくらい、冷え症なんです。
おそらく、末端冷え症というやつですね。
手足の指先や耳なんかが冷えやすくて温まりにくいアレです。
その影響があるのかどうかは知りませんけれど、真夏に炎天下で運動したり、人の密集する蒸し風呂状態の体育館にいたりしても、暑いは暑いし汗もかきますが、それで苦しくなるほどではないんですよね。
むしろ、運動後に着替えたり汗を拭いたりしているときとか、暑い場所から出た途端に、寒いなと感じるくらいには冷え性の方が重症です。
おかげさまで、自分に関して熱中症の心配は、そこまでしていません。
あ、でも、脱水症状はよく起こしますね。
おそらく、水分不足というより、電解質不足で。
経口補水液はいつ飲んでもポカリの味がします。
経口補水液が美味しく感じるときは脱水症状だなんて言葉を信じるなら、私は本当に慢性的な脱水症状なのかもしれません。
Amazonの欲しいものリストに、経口補水液、追加しておきます。
要するに、暑さが得意な私ではありますが、暑い場所が体にとって適切というわけではありません。
脱水症状は普通に起こしますし、いつら暑さに強いとはいえ熱中症にならないわけではありませんし。
夏が過ごしにくい、ということは、誰もが感じるように私にとっても同じことなのです。
「過ごしやすい」とは
珍しく、読者へ質問を投げかけてみようと思います。
「皆さんにとって過ごしやすい環境とは、どういうものですか?」
この質問に対して、この季節がいいとか、この温度・湿度がいいとか、色々な答え方があると思います。
今は夏ですから、クーラーがガンガンに効いた涼しい部屋、と言う人が多いかもしれませんけれど。
もし今が冬だとしたら、暖房が程々に効いていてコタツのある部屋、と言う人が多いかもしれません。
どちらも、日本の季節に沿った生活をしていてとても良いとは思いますけれど、私にとってはどちらも過ごしにくい場所になります。
私の部屋はほぼ常に、室温26度前後を保っています。
これはまあ、文鳥のために始めた習慣ではありますが、その中で過ごし続けているとそれが私にとっても過ごしやすいものになるんですよね。
湿度については測っているわけではありませんが、体感的にいつも一定くらいを保っているつもりですから、冬は加湿器をたくこともあります。
ですから、一年を通して、一日を通して、ほぼ同じ環境を保ち続けているということになります。
換気も必要ですから、流石に365日ずっと、というわけにはいきませんけれど、できる限り一定を保ち続けるように工夫しています。
私の部屋では季節を問わず、同じ格好で過ごすことができます。
学校
体にとっては、季節によって変化する環境はだいぶ負担になっているのだろうと思います。
冷え性の私は、学生時代、冬の気候には苦しめられましたね。
学校なんて、どこも換気が良いというか、どこからか風が吹いているというか、建物自体が氷のように冷たいというか。
最初に通っていた高校は校則が緩やかで、タイツの着用やタオルケットの持ち込みなどが許されていたのでまだ良かったのですけれど。
中学は本当に、最悪でした。
足の爪先が霜焼けで、授業に全く集中できない程度にはしんどかったですね。
加えて、冬といえばインフルエンザの流行る季節ですから、休み時間毎に窓を全開にする必要があって、本当に、最悪。
当時はそれを当然のように受け入れていたので、それに対して「寒いな」くらいの感情しか抱かなかったものの、よくよく考えてみれば、あれだけ異常な環境の中でよく勉強していたな私、と。
冷暖房や加湿器、少なくとも冷暖房だけでも、もっと設置するべきですよ、本当に。
人が集まる場所であればあるほど、優先的に設置するべきだと思います。
最近では冗談抜きに、金で買える命という話になってきていますしね。
暑さで死ぬ
人が「暑さで死ぬ」という話はよくありますよね。
校外学習から帰ってきた子が、という話は誰の記憶にも新しい話ですし、車内に子供が放置されるニュースなんかは毎年あるのに、きっと今年も起こるのです。
最近は死語になってしまった日射病とか、毎年流行る熱中症、脱水症状。
実はどれも死ぬ危険のある上に、誰からしても身近なもの。
そして、設備さえあれば、とまでは言わずとも、少しの気遣いや心配りで防げるものであるかもしれないのに、毎年たくさんの人がかかり、それなりの人が命を落としている。
しかし私は、そういう結果についてどうこう言いたいわけではないんですよ。
結果の結果というか。
そういう結果を知っていながらも「まさか自分が」「まさか自分の知ってる人が」と、他人事でいられる人が、一番怖いと思うのです。
もっと危機感を持て、とか。
他人事で済ませるな、とか。
当事者でなくても当事者意識を持て、くらいには思いますね。
気配りで防げたことであれば尚更。
寒さで死ぬ?
これは単なる私の知的好奇心でググってみたのですけれど。
人は「寒さで死ぬ」こともあるのか?
まあ当然、あるかないかで言えば「凍死」という言葉があるくらいですからあるのですけれども。
それがどのくらい起こり得るものなのか。
どれくらい身近なものなのか。
私がちょこっと調べた限りだと、だいぶ起こり得ることみたいですね。
暑さで亡くなる人数より、寒さで亡くなる人数の方が多いんだとか?
泥酔して、道端で寝てしまって、そのまま凍死、というケースが多いようですけれども。
暖房を入れずに寝て、朝起きたら低体温症になっていて、そのまま亡くなってしまった、というケースもあるようです。
いや、寒さはニュースにならないからと侮っていました。
まさかここまでとは。驚きです。
どうしても、暑さと共存しなければいけない人たちへ
私はほんの少しだけ、社会人として過ごしていたことがあります。
そこでびっくりした事といえば、冬は暖房・夏は冷房の効いた「過ごしやすい場所」で仕事ができるという事です。
正直、冷房慣れをしていない私からしたら、夏の「冷房の効いた場所」は過ごしやすい場所と言うのは難しい部分もありましたが。
そうはいえど、所詮機械が冷やしてる空間ですから、ちょっと着込むなり何かを一枚羽織るなりすれば済む範疇なんです。
それに、大人というものは、少なくとも子どもよりは、自分の体調のこと、それとどう付き合っていけばいいのかということを、よく知っている。
自分が寒さに弱いことや、暑さに強いこと。
脱水症状を起こしやすいこと。
体のどこが冷えやすいだとか、それに対してどういう対処法があるのかということ。
しかし子どもは、そういうことがはっきりと分からないのです。
その上、持ってる言葉だって大人より少ないのです。
子どもの言う「暑い」が、大人の言う「汗をかいて気持ち悪い」の場合もあれば、「頭がクラクラして意識が朦朧とする」の場合もあるわけです。
子どもの皆さんが「暑い」ということは、事実を口にしているわけですから、決してわがままではありません。
「喉が渇いた」というのも、そう感じる時点で軽度の脱水症状と言いますから、わがままではありません。
むしろ、そういうことはどんどん言うべきなのです。
言葉にならない思いは、誰にも伝わりません。
大人はそれらの幼い言葉に対し、規律や統率よりも相手一人の体を重じて、下敷きで仰ぐとか、水を飲ませてあげるとか、寝かせてあげるとか、それくらいの寛容さは持って欲しいものです。
もちろん欲を言えば、扇風機や冷房を完備しろと言いたいところですけれども、現実的に難しいのでしょうし。
しかし、人がほんの少し寛容になることは、扇風機や冷房をあらゆる施設に完備することよりは簡単なはずです。
さいごに
今年はコロナの休校のおかげで、暑い期間に勉強する日数が多いと聞きます。
言い換えれば、命が危険にさらされる期間が長いとも言えます。
だから仕方ない、なんて、絶対に言いたくないのです。
気遣いで救える命は救って欲しいですし、そもそも危険にさらされることすらあって欲しくないです。
しかし危険を全て回避することは難しいでしょうから、せめて、どんな時、どんな場所でも、逃げ道があって欲しいと思います。
休める場所があるとか、助けを求めれる人がいるとか。
皆さんが、この夏を生き抜いてくれますように。
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