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ジャミルと三つ目の願い〈ツイステ考察〉

私の記憶史上初めての、ツイステ考察記事になります。
考察とは言いましたが、メインストーリーを知っていれば話が通じる程度の、ほぼほぼ妄想のようなものだと思います。

ただ、メインストーリー『4章 熱砂の策謀家』『5章 美貌の圧政者』と、ディズニー映画『アラジン』のネタバレを含みます。逆に、かじった程度でもいいから知らないと話についていけないかも。(一応、さらっと説明しますが。)


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『アラジン』の重要な部分をざっくり

アラジンを見たことがある方は、読み飛ばしてください。

主人公は、超平民の男の子・アラジン。
持ち前の器用さで易々と人の目を欺き、相棒の猿・アブーとともに、泥棒をして生活してます。

対して、ヒロインは国王の一人娘・ジャスミン王女。
箱入りのお嬢様かと思いきや、かなり気の強い性格で、アラジン との出会いも、こっそり王宮を抜け出していたことがきっかけです。

二人の前に立ちはだかるヴィランは、みんな大好きジャファー。
国務大臣として、ジャスミンの父・サルタン王に仕えています。作中で度々、サルタン王に催眠魔法をかけ操る様子が描かれています。

そして、今回の考察で重要なランプの魔人!
魔法のランプの中に閉じ込められているランプの精霊・ジーニーは、『人を殺すこと』『他人の気持ちを変えること』『死人を蘇生させること』『叶えられる願いの数を増やすこと』以外の願いなら、なんでも三つ叶えてくれます。

ジャファーは初め、ジーニーの力を使って王座を狙っていましたが、最終的に、アラジンの口車に乗せられて、世界最強の存在にして欲しいという願いを口にしてしまいます。
ジーニーに曰く、世界最強の存在とはランプの魔人のこと。ジャファーは、ランプの魔人になってしまい、ランプに閉じ込められる運命に…。

一方ジーニーは、アラジンの最後の願いによりランプから解放され、自由を手にします。

そして、一連の事件を目の当たりにしたサルタン王は心を入れ替え、ジャスミンとアラジンの結婚を認め、ハッピーエンド。

みたいな感じです。(すげー適当)


ツイステ『4章 熱砂の策謀家』

オクタヴィネルがお助け役の、スカラビア回です。
前項同様、知ってる方は読み飛ばしてください。

ウィンターホリデーでみんなが帰省する中、マジフト大会に期末テストと成績を残せなかったスカラビアは、独自に合宿を行うことになりました。
監督生とグリムも、成り行きでスカラビアの合宿に参加することに。

しかし、その実態はちょっと無茶苦茶。
真夏のような陽の差す砂漠の行進。毎日六時間の勉強時間。
さらには、寮長・カリムの気分で追加される特訓。カリムの許可がなくちゃ抜け出すことを許されないスカラビア寮、実質監禁。

何よりも無茶苦茶なのは、カリムの様子。
さっきまでおおらかだったカリムが、突然ピリピリしたり。ピリピリしていたカリムが、突然おおらかになったり。
気分に波があるとかそういうレベルではなく、支離滅裂。何らかの病気を疑い始めるレベル。

そこへ、これまた成り行きで、オクタヴィネルの三人組も合流し、スカラビアとオクタヴィネルの合同合宿に発展します。

アズールは、合宿のスケジュールを効果的かつ無理のないものに組み直し、寮生たちへの負担は軽く、失墜しかけていたカリムへの人望は持ち直していきます。

自体は収集へ向かう…かと思いきや。

ここ最近のカリムの様子がおかしかったのは、ジャミルがカリムに洗脳魔法をかけていたからだったのでした。
ジャミルは、カリムを寮長の座から引き摺り落とし、寮長になろうとしていたのです。

計画を邪魔されジャミルは、寮生たち全員に洗脳魔法をかけ、ついにはオーバーブロットしてしまいます。

あとは、なんやかんやでオバブロジャミルを抑え込み、砂漠のオアシスで派手に宴を開き、ハッピーエンド。
詳しくはゲームで楽しんでください><


ツイステ『5章 美貌の圧政者』

今度は、スカラビアがお助け役の、ポムフィオーレ回です。
前項と前々項同様、知ってる方は読み飛ばしてね。

ウィンターホリデーが明け、新学期。
全国魔法士養成学校総合文化祭を控え、さらに今年の開催校がナイトレイブンカレッジということもあり、学園中はその準備に向けて動き始めます。

中でも注目イベントは『ボーカルアンドダンスチャンピオンシップ』、通称『VDC』
今年は、ロイヤルソードアカデミーから、大人気俳優・ネージュ・リュバンシェも参加するとあって、一層盛り上がっている様子。

ポムフィオーレ寮の寮長・ヴィルは、VDCへの本校代表のプロデュースを学園長から任され、ルークとともにオーディションを開くことに。

そして、これまたなんやかんやで、エーデュースコンビもオーディションに参加することに。(詳しくはゲームで。)
体育館で練習をしていると、スカラビアのギクシャクコンビと遭遇。

そこへ、先生からの言伝を持ってやってきたアズールとの会話の中で、スカラビア騒動のその後が語られます。

カリムは、ジャミルを罷免することなく、今まで通り副寮長をしてもらうことにしたそう。もちろん、寮生からの反発はあったものの、「スカラビアでジャミルに世話になっていない奴なんていないだろ」と押し切った様子。遠謀深慮のスカラビアとしては、様子見することにしたみたいです。
結果、ジャミルがオバブロした本当の理由を公にすることなく、ジャミルやジャミルの家族が路頭に迷う事もなく、良くも悪くも今まで通り、丸く収まることに。

今回の記事で重要なのはここなので、これ以降はゲームでお楽しみください。


スカラビア騒動前のカリムとジャミル

スカラビア騒動そのものが、ほとんどディズニー映画『アラジン』の筋書きに沿ったものです。

ジャファーが王座を狙う代わりに、ジャミルが寮長の座を狙う。
洗脳魔法を利用して、監督生やカリムを意のままに操っていた部分も、ジャファーがサルタン王にしたこととほとんど同じ。

よって、スカラビア騒動以前のカリムとジャミルの関係は、映画『アラジン』のジャファーとサルタン王のような、完全な主従関係にありました。
ジャミルは表面上、カリムに逆らうようなそぶりは見せませんでしたし、常にカリムの世話を焼いたり勝ちを譲ったりと、とにかくカリムに尽くす忠実なる従者。

物語が少し進んで、カリムへの裏切りが明るみになり、オーバーブロットしたジャミル。
寮生全員を意のままに操ろうとしたり、アズールを『ランプの魔人』としてコキ使おうとしたり。何より、スカラビアの時空の果てまで飛ばしたシーンなんかは、原作そのまま!(ドッカーン!ナイスショット!)

いやー…原作への敬意を感じますよね。
原作を知らない方、ディズニープラスは体験期間もあるので、是非見てください。(唐突なステマ)


スカラビア騒動後のカリムとジャミル

私は、ツイステをやった後、それも5章の冒頭がいくつか配信された後で映画を見たタイプの人間だったので、『アラジン』を見たときのジャファーの結末と、5章でのジャミルが、なんとなく被っているように感じました。

先述したとおり、映画『アラジン』のジャファーは最後、ジーニーに三つ目の願いとして、世界最強の存在にしてくれと頼み、その結果、ランプの魔人になった代わりに、ランプに閉じ込められてしまうことになります。

一見、これといって何かを願っているようには見えないジャミルですが。
家族を路頭に迷わせないことを願って、ジャミルにとってのランプの魔人・アズールの慈悲(?)のおかげで叶ったという結果が、5章冒頭のジャミルとアズールの会話から読み取ることができます。(アズールは慈悲の意味を辞書で引いたほうがいいと思う。←)

その代償として、オバブロ直後のカリムから一方的に押し付けられてる、”友達”という束縛を受けた。あるいは、”以前と変わらない関係”そのものが、ジャミルにとっての枷。

…なんて解釈が、できなくもない。
そう考えると、ジャミルの立場がますますしんどいものになります…。


心機一転したカリム

一方で、寮長であるカリムの方も、サルタン王同様に、スカラビア騒動の前後でかなり変わっています。

根本的な部分、超お人好しで能天気、とにかく楽観的なところは相変わらずですが。アズールに言われていた、『無自覚に傲慢』という部分だけは、少しマシになったような気がします。

具体的には、相手を見るようになったというか、周りに気をつかえるようになったというか。

ヴィルがオバブロする直前、ヴィルのしようとしていることに気付いたり。NRCトライブの中でコーラスに選ばれた時、ジャミルが席を譲り続けてくれていたことに気付いたり、生まれて初めて悔しいと思ったり、夜中に練習をしたり。
今まで、無意識に悪意を排除していたような、悪意に鈍感だったカリムが、ジャミルの”底無しの悪意”を受けたことで、ヴィルの悪意に気付くことができて。また自らも、ジャミルに負けて”悔しい”という、ちょっとブルーな感情を知ったからこそ、今までのジャミルの配慮に気付くことができた。

ジャミルに教えられた感情が、カリムの中で育っていってる感。尊い。


もはや二次創作な無駄話

ジャミルって、最初から最後まで、かなりしんどいな立場ですよね。

良くも悪くも、スカラビア騒動があったからこそ、カリムに勝ち越して良くなったものの。おそらくジャミルが一番欲していたであろう、カリムに自分の気持ちを分かってもらうことは、あまり達成できていないように思います。

ジャミルの過去回想タイトルの『渇望アプローバル』
アプローバル(Approval)って、賛成や同意という意味ですが、承認という言い方もあるようです。ジャミルはカリムに対して、満たされることのない承認欲求を持ち続けていたのか…。

それからもう一つ。
もしや、スカラビア騒動における真のランプの魔人役は、カリムだったのでは?という持論なのですが。

4章でカリムは、2回、それぞれ寮生とオクタヴィネル三人組から「水が欲しい」という願いを受けて、水を出しています。
そして3つ目の願いは、ジャミルに捧げたのでは?

前述の通り、ジャミルは明確に何かを願ったわけではありません。が、やはりどこかでは、カリムからの理解や承認を願っていただろうと思います。
それに対し、カリムもまた明確に引き受けたわけではありませんが、ひっそりと応えようとした(≒ジャミルの友達になろうとした)のではないかな、と。

だとすると、カリムの配慮がジャミルの枷になってしまっている…。

ギクシャクコンビ、結構適切なコンビ名な気がしてきた。
お互いに、お互いのことになると不器用すぎる…!


以上、ツイステ考察(ほぼ二次創作と戯言)でした。


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ツイステをやっていてもやってなくても、ディズニー映画はいいですよ。


映画『アラジン』の部分 参考サイト





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