#肉体シッターさんと繋がりたい


リモートワークに始まり、リモート会議、リモートライブ、リモート飲み会、リモート里帰り、リモート祈祷と、なんでもかんでもリモートでやっていけるとなると、いよいよ肉体の必要性を議論する段階にやってきたなという感じがする。

私はリモートワークが始まってからの約6日間、ほとんど肉体シッターと化している。使っているのは脳と指だけなのに、肉体全体の面倒を見なきゃいけないのだ。


肉体シッターの仕事は多岐にわたる。

1日3回のエサやりに排泄の世話、持病(花粉症)のケア、歯磨きをして風呂に入れて、寝かしつけまでしている。たまに美味しいハムカツやレモンサワーをあげて、機嫌をとるのも忘れない。かかる費用も馬鹿にならない。それなのに無給というのが納得いかない。

やれやれ、手のかかる奴だな……と思いながらも世話を焼きはじめて、もう6日目だ。愛着も湧いてくる。


昨日はお腹が痛いとか言い出すから、トイレに連れていったらウンチが軟らかめだった。

もしやなにか悪いものでも拾い食いしたのか…? あまりに苦しそうだったので病院に連れて行こうかと思ったが、朝起きたら元気そうにしていたので心底安心した。これだから肉体からは目を離せない。リモートワークに身が入らないのも仕方がない。


こうしている今も、お腹がすいたのか肉体はエサを欲しそうにグーグーと唸り声をあげている。でもおまえ、昨日お腹ゆるゆるだったじゃないか。今日は控えめにしておこうな? そう言って私は、消化しやすいようにフードをお湯でふやかしてやる。

肉体はというと、本当は酸辣湯麺が食べたかったからなのか少しふてくされているようだ。これもおまえのためなんだよ……肉体シッターの心、肉体知らずとはこのことだ。


一時は多頭飼いにも憧れたけど、うちのはまだしつけをしている真っ最中だし、もう少し様子を見た方がいいかもしれない。せっかくnoteをはじめたので、他の肉体シッターさんたちとも繋がれたらいいな。




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