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〈開催報告〉第3回吉田進み矢「絵本沼講座」

こんにちはほんだです。

7月10日、日曜日の午前中にえほんやさんでは第3回目となる

吉田進み矢さん「絵本沼講座」を開催いたしました!

進み矢さんの講座はパワポを使ったプレゼンスタイル。
なんと今回の枚数は162枚!

まずは「あなたの好きな絵本は?」と、
ご参加の皆さまの声を聞かせていただいて、ウォーミングアップ。
とはいえさすが絵本好きのみなさんが集まるだけに、
「おお(思ってもみないタイトル)」とか「あぁ そこが好きなのかぁ」とかこれだけでも2時間ぐらい聴きたいぐらい。(ゲスト:進み矢さんで)
そして、吉田進み矢さんの印象に残っている絵本についても触れて…
いよいよ講座の本題へ…

テーマは「高度経済成長期を象徴する絵本」

まずは、高度経済成長期とはなにか?から。
高度経済成長期は1955年から74年(オイルショック)までの
約20年。日本は戦後10年〜20年の間で一気に経済が成長。
子供が増え、識字率もあがり、子供の本の需要が高まっていきます。
「月間保育絵本」フレーベル「キンダーブック」やチャイルド本社「チャイルドブック」などが盛り上がっている中、
福音館書店の「こどものとも」が創刊されます。
「こどものとも」の画期的なところは1冊に、1つのお話(絵と文)。

絵本作家」という職業がなかった時代

今となっては、1960年以降に出版された
たくさんの絵本が「ロングセラー」として
現在も子供たちに読まれているのはわかっていますが、
その頃、まだ「絵本作家」という職業がしっかりなかった時代。
1ヶ月に1冊絵本を出すには作品集めが大変…!
誰が、誰と、「絵本」を作っていったのでしょう。

進み矢さんのお宝本やエピソードがめっちゃでてくる!

絵本を作っていた人たちはどの畑にいる人たちがどう集まっていくのか、
それを高度経済成長期の日本の様子と同時進行で辿りながら
吉田進み矢さんの各方面への取材と資料で、整理されていきます。
「はーなるほど!そこが、そこへ、繋がってるのかぁ!」と納得の嵐。
超お宝絵本(初版やら家族しか入手できない本とか!)の表紙をみせてくださったり、「ご本人に聞いた」という貴重なエピソードも飛び出して、
進み矢さんコレクションで展示会できそう。

その中で登場した名前で「誰?」となったとある人物。
児童書界では超がつく有名人。
あ、有名なその名前、ペンネームなのか(あたりまえなんですけど
その方のお話から直接聞いたというエピソードもびっくり。

会社員、デザイナー、大学生、コピーライター、芝居の美術さん、レストランの壁に絵を描く絵描さん… 出てくる方々みんな「絵本作家」ではありません。でも今絵本作家として知らない人はいない方々ばかり。
絵本草創期の「作家」がそれぞれに影響を与えて繋がっていく様子が
後の時代のここからみると楽しい。

絵本は社会を映している

そして絵本は(もちろん本は。)社会を映す鏡なのですね。
今回の講座に話題に出たいくつかの本はまさにこの時代の影響をうけていました。

ひとつひとつのお話を読むときあまり気にかけることはありませんが、
ある時代で括れば、その絵本をかいた作家の背景はもちろん
社会の様子がはっきりと浮き出るのかもしれません。

今、生まれてくる絵本たちは数十年後どうみえるのでしょう。
大きな災害があった、感染病が猛威を振るった、戦争が終わっていない…
なんだかこう並べると暗いですね。
でもきっと大きなことだけでなく、あらゆる小さなできごとや声も反映されているのが
きらりきらりとひかってみえるのだと思います。

当時ほどたくさん出版され、刷られてドーンと読まれる!という傾向ではないかもしれませんが、今出版されている絵本は確実に1冊づつ必要な子どもと大人へ届けられていると思っています。そしてそれが残っていくはず。そうしたいという希望もこめて。

そんなわけで、今回も「絵本のまた違う一面発見!」の
1時間半ちょいでした。

まずは周りの方を「絵本の沼へ」

今回もたくさんの方に(リアルタイムのご参加も、アーカイブで見てくださる方も)「絵本沼講座」をお届けできました!
どこかで今回話題にでてきた作家さんや絵本を見かけたら、
「これはね…」と広めてくださることと思います!
まずは自分の周りの方を「絵本の沼」へはめていきましょう。

すでに次の「絵本沼講座計画」も立ち上がっておりますので
お楽しみに!

それではまたみなさまにお会いできるのを楽しみにいたします!(ほ)

追伸
講座の中で参加者のみなさんから過去2回の講座もぜひみたい!
とリクエスストをいただきましたので、期間限定で
アーカイブをダウンロード販売いたします。

◆ご注意◆
こちらはいつご購入いただきましても、視聴期限が7/24(日)までです。

【吉田進み矢さん プロフィール】

吉田進み矢(よしだすすみや)
絵本研究家、出版業界遡行者、絵本学会会員。
出版業界29年、その間会社は6つ、ずっと児童書・絵本を担当。絵本を読んで考察する愉しさを、パワポを使ったプレゼン形式で伝える「絵本沼ゼミ」を開催。参加された方からは「絵本の見方が変わった」との声多数。ホームページは「絵本沼」で検索。

最近「メルマガ」を始められたのですが、めっちゃおもしろいのでぜひ!


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