夏におすすめの絵本|『まっている。』
久しぶりの絵本紹介の投稿です。
突然ですが、皆さん、夏を楽しんでますか~?
暑くてうんざりでしょうか?
私も暑いな~と思いつつ、なんか夏らしい絵本ないかな、と探してみました。
ありました!
『まっている』作/村上康成 講談社
この絵本は色合いがグリーンとブルーを基調に夏の風景が描かれていて、とても爽やかで、清々しさを感じます。
「まっている」というタイトル通り、
「ぼく」が魚がかかるのを待っている、
クモが巣にかかる獲物を待っている、
花は蜂や蝶を待っている、
他にも魚、昆虫、鳥、動物などが色んなものを「まっている」
ただ、淡々と「まっている」場面が繰り広げられます。
それがすごくシンプルだけど、心にじわじわきます。
特に私がいいな~と思ったのは
女の子(わたし)が木の木陰で何かを待っている
という場面です。
この場面を見た時、私は先日のあることを思い出しました。
私は一人であちこち出掛けるのが好きで、この間も滋賀県の琵琶湖沿いに行きました。
何をしにいくかって?
景色を見ながらボーっとしにです。(それだけ(笑))
飲み物を飲んだり、何かを食べたりもします。
これがその景色です。
いい景色でしょう。
左の船はミシガンという船です。ボーっと汽笛を鳴らしてとても絵になります。
この絵本の中に出てくるような木陰もあります。
ここでぼーっとするのがとても癒されました。
そして、この絵本を読んで、
私もこの木陰で何かを「まっていた」のかもしれないな~とも感じました。
私は、いつも急ぎがちで、せかせかしてしまうことも多いのですが、こういうところでぼーっとしていると、その「せかせか」感から解放されます。
気持ちのいい場所に行くことにより、焦燥感がなくなり、今ここにいられるーそれは何かをゆったりと「まっている」ことに繋がるのかもしれない。
「まっている」のは、自分が本当に出会いたい人、場所、ものなどかも。
時にはのんびりして、ゆーっくり待とうよ。
そのうち、またいいことあるよ。
この絵本を読んでいると、そんな開放感と、今のままでもいいのかな、という自分を受容するような気持ちにもなってきて不思議に落ち着きます。
そして、この絵本の中のような海や丘、川、木の木陰へと行ってみたい気持ちになります。
こんなふうに、ひととき過ごせたら暑い夏もいいなあ、と思えてきます。
夏にのんびりしたい時、おすすめの絵本です。