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きみが笑っていてくれればそれでいい。

わたしは変化に弱い。先の見通しをもちたいし、計画通りに進めたいところがある。心配性だからなのかもしれない。段取りよくサクサク進むと気持ちがいいし、達成感にじんわりと浸っていたりする。有能な自分、と自分を褒め称えてちょっと胸を張りたくなる。そういう自分が好きだ。

この性格は、仕事だとちょっと役に立つ。先を見越して準備をしておくし、自分の手元に書類を溜めておきたくないので、早く仕上げて早く次にパスする。うまくいかないことが起きても、早くパスを回したから時間に余裕をもって直しもできる。もちろん仕事に慣れてからの話だけれど。

でも、子育ては違う。予想外の連続だ。

何かあった時のために、と買っておいた哺乳瓶は息子がうまく吸えずに新品のままだし、赤ちゃんが泣いたら抱っこしなさい、抱き癖なんて古いと書かれた本を鵜呑みにしすぎて両手首が腱鞘炎になった。仕方がないので、ベビーカーを買ってきて室内でゴロゴロ押して歩いた。1階でよかった。

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オーガニックコットンに包み、離乳食は出汁をとって作っていたのにドロドロ粥にした途端に一切食べなくなった。4歳の今もドロドロした食べ物はお気に召さないみたいだ。食べない理由が判明するまで3年もかかった。

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こうした予測不能な毎日は、わたしにとって相当なストレスだった。計画通りにいかないとイライラしたし、うまく進められない自分に酷く落ち込んだ。

でも、いつまでもこんな調子では母はやっていけない。だんだんと気づいていく。

大事なことだけ、ゴールだけ外さなければ過程なんて楽な方、できる方でいい。

この考えにシフトしてからは、逆にサクサク進むようになった。

お風呂とご飯なんてどっちが先でもいいし、靴がいやなら履かなくていい。ゴールは靴を履くことじゃなくて、車に乗って出かけることだったから。にしても、その靴はすごいね。(プレゼントが入っていた箱)

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子育てで大切なことは、子どもが笑っていて、周りの人も笑えてること。そのことだけを意識して、削れることは削っていく。

日々がうまく進まない時、段取りを気にして落ち込むのはやめて、笑える方を選ぶ。その他は削っていく。

そりゃ、子どもにはひとに優しくいてほしいし、自分の頭で考えられる人になってほしい。でも、それらは全ておまけだと考えることにした。

今、目の前の子どもが笑っているか。その横にいる私たち夫婦が笑っているか。

それだけを大切にしようと決めた。

その選択は、決して妥協ではないし手抜きではない。子育てにおける最適解なのだと学んだ。

大切なことは定まった、あとは安心して笑うだけだ!(おしまい)

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#自分にとって大切なこと

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