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🎹ビビリ克服への道のり

本番で頭が真っ白になってからというもの、「もう発表会には出たくない」→「でも連弾は楽しいから弾きたい」→「連弾だけ出よう」→「本番リハの回数が減る」→「会場のピアノに慣れないから失敗する確率が高くなる」等、さんざん思い巡らした挙句、結局、懲りずにまたソロにも挑戦した。

それにしても、どうしたらあの照明と会場の雰囲気に圧倒されずにすむだろうか。昔と異なり、がむしゃらに練習すると指を痛めて逆効果になることもわかった。「適度に」練習して自信を持って本番に臨むことが必要になるとは、若い頃には想像もできなかった。

何より困ったのは、電子ピアノのオルガンのようなタッチとグランドピアノの差異だ。毎回のレッスンでもそうだったが、違う楽器を弾いているのかと思えるほど別物だった。本番のリハーサルは時間が限られており十分に指ならしができないので、事前に連弾のパートナーさんと一緒にグランドピアノを借りて練習することにした。

⬇️シューマン練習風景--お耳&お目汚しご注意⚠️(再生推奨)

不思議なもので、近くにカメラを置いたり録音するだけでも、いつもと違う緊張感から失敗しやすいとわかった。そのため練習段階から頻繁に録音するようにしたので、練習記録だけは手元に残った。(本番は心の余裕がないから録音どころではなくて😅)

ホールの大きさにも左右された。小さいサロン形式のコンサートだと、ピアノを弾いている時に会場の座席が視界に入る。そればかりか聴衆の息づかいまで伝わってくるので、演奏に集中しづらかった。会場が大きいと緊張しそうなものだが、舞台が広くて客席まで遠いので、かえって自分のゾーンに入りやすかった。

いろいろと試すうちに、常にベストコンディションで演奏するプロの凄さを改めて思い知った。あれは当たり前ではなく、事前の並ならぬ調整あってのことなのだ。ましてやド素人の自分は、事前準備の手間を惜しむべきではないということだろう。ま、最善を尽くして失敗すれば諦めもつくしね!😅