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抱腹絶倒 地獄絵本

どうです? この地獄感たっぷりの表紙。本来なら怖がりの私が買うはずないのに、もう2冊目。初代は続編共々、学級文庫へ寄贈済みのため、その後始めた小さな地域文庫(Little Free Library)では、節分の頃になると、この2代目とすごろくを貸出対応してました。

田島征彦 作『じごくのそうべえ』(童心社、1978年)

落語「地獄八景亡者戯」に基づくこの絵本は、第1回絵本にっぽん賞受賞作。にもかかわらず、私はわが子が保育園の発表会で「そうべえ」を演じると聞くまで、この絵本の存在を知りませんでした。(知っていたとしても表紙が怖くて読まなかったはず 😅) ホント、保育園の先生に感謝の1冊なんです。【以下ネタバレあり】

とざい とうざい。
かるわざしの そうべえ。
いっせいちだいの かるわざでござあい。
こちらの松のえだから、
むこうに見えまする 酒ぐらのやねまで、
みごと わたりおおせますれば、
ごかっさいを。

じごくのそうべえ』冒頭より

このあと、軽業師のそうべえは綱渡りに失敗して、どうやら死んでしまったようで、閻魔大王の裁きを受けることに。

かるわざしの そうべえ。
お前は、えええ……と……、
そうじゃ。
はらはらするような つなわたりをして、
見るひとのいのちを ちぢめたによって、じごくゆきじゃ。

とまぁ、こんな具合に地獄に送り込まれてしまうんですが、一緒に居合わせた医者と山伏と歯科医と一緒になんとか地獄を抜け出すお話です。

この面白さにハマって何度も読み聞かせをした挙句、続編でまた笑い、すごろくで遊んで、地域の皆さまにも広めたいと企んだ次第です😆  もしもまだ読んでいらっしゃらなければ、ぜひ手にとってご覧ください。帯にはこう記載されてました。

『じごくのそうべえ』は永遠です!


田島征彦 作『じごくのそうべえすごろく』(童心社)