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夏色絵本

夏休みも残りわずか。この夏、こどもたちはどんな思い出を心に刻んだのだろう。

はたこうしろう『なつのいちにち』(偕成社、2004年)

見返し一杯に広がる青空と入道雲。本文は虫取り網を持つ少年の「いってきまーす」で始まる。お目当ての虫を捕まえに谷まで走っていく少年の姿を追う構図が巧みで、そのダイナミックさに惹き込まれる。蝉の声、碧い海、カモメの白、黄緑色の田園、緑のカエル、牛小屋のにおい、神社の階段、蜻蛉、カワセミ、夕立 …… ゆたかな夏色とともに、その音と匂いまでもが詰まっている。毎年、夏の展示に活用させていただいた1冊。

余談だけど、はたこうしろうさんって、万能選手みたいなイメージ。多種多彩なイラストにビックリ👀 ホームページを見てみて〜!