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第1回 冨田泰代さん

絵本・応援プロジェクトのWebマガジンへようこそ。
記念すべき第1回のインタビューに登場してくださるのは、第5期絵本専門士の冨田泰代(とみたやすよ)さんです。冨田さんは、声優のお仕事をされており、「おかあさんといっしょ」の人形劇で声を担当されています。今回は、絵本の相棒エビフライピー子ちゃんと一緒に、楽しいお話を聞かせて下さいました。
それでは、はじまりはじまり~。

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冨田泰代さん
会社員を経て声優の世界へ。
株式会社賢プロダクション所属。
映画の吹き替え、海外アニメ、人形劇の声を担当している。
絵本専門士第5期生。
主に、保育園・病院・図書館で絵本の活動を展開。
事務所の読み聞かせ場「けんけんぱーく」
病院での読み聞かせ「スマイリングホスピタルジャパン」


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絵本専門士を目指そうと思ったのはなぜですか?

もともと路上で紙芝居や絵本を読んでいて、子どもたちと楽しい時間を過ごすことに喜びを感じていたんです。

ところがある時、病院でずっと泣きじゃくるお子さんと出会う機会がありました。お母さんは、気にせず絵本を読んでくださいと促してくださったのですが、正直なところ戸惑いました。
それまでは、楽しませることができれば子どもたちは笑顔になるのではないかと思っていたんです。でもこの時は、もっと心に寄り添える絵本があったのではないかとか、他にアプローチの方法があったのではないかと考えさせられました。

病院では、ハンディキャップを持つお子さんに絵本を読むこともあります。いろいろな環境にあるお子さんに絵本を届けるためには、楽しませることばかりに意識を向けていてはいけないのではないか、とも思うようになり、絵本のことをもっと勉強しようと思うようになったんです。

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絵本専門士を取得して、絵本の活動に変化はありましたか?

まずは、読み聞かせ講座を開催するようになりました。パン屋さんとコラボして、親子でパンを食べながらの読み聞かせ講座とか、大学の保育学科で認定絵本士を目指す学生さんの授業など、活動の幅が広がりましたね。

お仕事では、出版社さんから絵本紹介動画でご指名をいただくようになりました。youtubeで『ぜったいにおしちゃダメ?』(サンクチュアリ出版)を読み、お薦めするポイントを紹介しています。

またお話し会では、子どもたちに楽しんでもらうだけでなく、保護者の皆さんが選書する際の参考になるような工夫も取り入れるようになりました。売上ランキングに沿ったプログラムを組んでみるなど、絵本専門士養成講座で学んだことを役立てています。

そしてなにより、絵本の相棒にぬいぐるみのエビフライピー子を迎えたのは、大きな出来事ですね。今では、お話し会での注意事項をピー子が説明することもあります。テーマソングのPVも制作したのですが、撮影現場ではピー子に関心を持った子どもたちが集まってきたりして。心強い相棒に期待しています。(エビフライピー子ちゃんのテーマソングはこちら)

https://www.youtube.com/watch?v=zQAGhP1d5H0

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今後、絵本の活動でやってみたいことはありますか?

保育士の資格も持っているので、お子さんの一時預かり所を作るのが夢です。
数人のお子さんを預かるくらいの広さで、絵本の図書館を兼ねたスペースにしたいと思っています。いつでも絵本を読める環境にしたいですね。
保護者の方にとっては、一時預かり所を活用することで自分の時間を持ち、心に余裕のある育児ができるような支援ができたら、と考えています。

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絵本に関わる皆さんへの応援メッセージをお願いします!


子どもたちと一緒に物語を進めるような読み方をすることを取り入れて、絵本をもっと楽しめたらいいですね。

保育園で、『おべんとうバス』という作品を読んだ時のことです。いつもは一人でバスを出発させるのですが、子どもたちがお弁当の具材の役になって、読みに参加をしてくれたことがありました。
私が「えびフライちゃん」と読むと、エビフライが好きなお子さんが「はーい」って。「たまごやきさーん」と読んだ時は、卵焼きが好きなお子さんが多く、たくさんの手を上げて応えてくれました。物語を一緒に進めていく高揚感。これが村中李衣先生の提唱されている「読みあい」なのかと思いました。怖い場面は一緒に怖がり、嬉しい場面は一緒に喜び、冒険物語なら一緒に冒険できたらいいなあって。

読み手だからしっかり伝えようと気負わず、読み手と聞き手が一体となるような読み方ができたらいいですよね。

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『おべんとうバス』(ひさかたチャイルド 2006)
作・絵:真珠まりこ

いかがでしたか?

冨田さんは、初めてのインタビューで緊張気味の事務局を沢山笑わせてくださり、あっという間のお時間でした。
それにしてもピー子ちゃんの可愛いこと。お話し会にピー子ちゃんが来てくれたら、子どもたちが釘付けになるのも頷けますよね。
冨田さんの明るさとバイタリティに触れながら、きっといつか絵本の図書館を兼ねた一時預かり所の夢を実現するのだろうなぁと思わずにいられない事務局でした。
次回は、冨田さんにご紹介いただいた田中雄人さんです。

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絵本・応援プロジェクト~YELL2021~は、絵本と絵本に関わる全ての人を応援します。
この絵本専門士さん応援企画や本日公開の児童書・絵本専門店さん、絵本カフェさん応援企画、そして出版社さん応援企画、絵本を使った活動応援の企画、作家さん・画家さん応援企画などなどを計画中です!
お楽しみに‼

https://www.ehon-ouenproject.com/

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