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GB250(5型)でキャブレター内のピストン張り付き問題を解決する?!

2024.05.20追記: キャブレター変更からしばらく走って様子を見ています!

空気の流入量が増えたみたいなのでパイロットスクリューを1/4ほど開けて全体的に燃料を濃いめにしてみてます(開ける前はエンジン始動後あったまるまで息切れしてたけど、安定してきた…?)

よく借り物のGB250(5型)で遠距離ツーリングに行きます!が…
なんとこの子、持病があります…!

持病が発症すると、超省エネ運転モードになり、最高速度が75km/h~80km/hになります。めちゃくちゃ燃費がいい。

って…いやいや、一般道ならともかく。
高速道路でこれ発症するとめちゃくちゃきついです…。
坂道で車に追い抜かれ、左車線を悠々と走るトラックにすら追い越され。
登坂車線を余儀なくされるほど遅くなります;;
(最悪65km/hくらいまで落ちます…危ない…!)

2~3年ほど乗って、何通りか対策を試した結果を備忘録として残そうと思います!
同じGB250乗りの方の参考になれば、とっても嬉しいなって…

事象

  • アクセルを全開にしても遅い。最高速・馬力が落ちる(80km/h以上出なくなる)

  • 湿り気が多い日に特に起きやすく、一度事象が起きるとピストンを何らかの方法で動かさない限り、ほぼ事象が改善しない。

  • 乾燥しやすい冬などは比較的起きないが、状態がひどいと天候関係なく起きる。

原因

GB250のキャブレター内部のピストンがプラスチック製のため、使用しているうちにピストンが摩耗。ある日突然キャブレターとピストン間で張り付きが発生し、ピストンが動かなくなる(スムーズに上下しなくなる)

GB400だとこの部分のピストンが金属製なので起きづらいらしい

ピストンがプラスチック製だから削れやすい→よく張り付くみたい

対策

事象が起きた際の対策:エアクリからピストンを動かす!

キャブレターを外したりとかそういうのはせず、プラスドライバー1本で事象を一時的に直す方法です。
危ないので必ずエンジンを止めて作業すること!!!
1. GB250の左側(クラッチとかある側、車体跨って左側)のサイドカバーをプラスドライバーで開けます。
2. エアクリーナーボックスを開けます。プラスネジ3本で留まっているので外します。
3. エアクリーナーの樽?みたいなものを外します。下の金具を外せば手前に引き出せます。
4. キャブレターのほうに指を突っ込み、固着しているピストンを上に押し上げます(危ないので必ずエンジンを止めて作業すること!!!)
うまくいくと「カコッ」と音がして、ピストンが上下するようになります。

ネットで情報を探しているとここにシリコーンスプレーやら5-56やらを吹きかける人もいるらしいです
(ピストンがプラスチック&ダイヤフラムが近いのでやる場合は気を配ったほうがいいと思います)

終わったら逆の手順で元通りにします。
慣れれば5分くらいで終わる作業かな?
(何度高速道路のSAでこの手順を実施したことか…;;)

いったん改善しますが、やはりまた事象がすぐ起きます。
以下の予防策を実施をお勧めします(自己責任で…)

予防策その1:エアクリから湿った空気が入りづらいようにする!

エアクリの蓋の隙間から湿った空気が入るのを防ぐ…
エアクリの蓋の周りに隙間テープを貼る方法です。
蓋が閉まりづらくなりそうですが、3本のねじで留めるので多少は無理が効きます。
効果はあんまり実感できなかったですが、最初よりマシになったかもしれません。でもやっぱり事象が起きます…。

予防策その2:ピストンを磨く!

GB250のキャブレターは割と外すのが大変な為、キャブレターをオーバーホールするくらいの気合が必要です。

カウル車じゃないので隙間からキャブレターが外せそうな気がしますが、結局タンクだったりエアクリだったりバッテリーケースだったりを外さないといけない為、ちょっとめんどくさい。

具体的な外し方はYoutubeで「GB250 キャブレター オーバーホール」等で探すと出てくるため、細かいところは割愛します。

  • キャブレターを外す時のメモ

    • タンク外す(燃料コックをオフにしてから外すこと)

    • エアクリボックスを留めている各種ネジを外し、動かせるようにする
      (バッテリーを外した後ろにもネジがある。あとタンクの下にもエアクリを留めてるネジがあったりする)

    • ヒューズボックスも外したり(外さないとエアクリ動かす時に干渉する)

    • セルモーターを外す(最後キャブレターを取り出す時に干渉する)

    • アクセルワイヤーを外す(キャブレターとくっついてるため)

キャブレターを取り出したら、分解します。
上蓋を取り外すとバネが出てくるので、バネを外した後に出てくるキクラゲ(ダイヤフラム)がついた筒状のものがピストンです。

ピストンが傷ついているとキャブレターと張り付きやすくなるため、削りすぎない程度に磨きます(軽くペーパーがけしてピカールとかプラスチッククリーナーを布に付けて磨くくらい)
終わったら元に戻します。
取り外したついでにキャブレターのオーバーホールとかもしておきましょ。

予防策その3:ピストンをコーティングする!

この方のブログを参考にいーぐりっしゅもやってみたことがありますが、とても効果がありました!
手順はブログをご参照ください。
ピストンを外して、ピストンにモリドライスプレー5510を塗布して金属質のコーティングを作るって感じみたいです。
(ダイヤフラムをマスキングしてから実施する。穴空いたら終わりなので)

ピストンが削れてくるとまた事象が起きますが、かなり長持ちします!

恒久的な予防策?:ピストン(キャブレター)を交換する!

長い長いGB250(5型)の持病との戦いを終わらせるための方法です。
端的に言うと、GB400のキャブレターをヤフオク等で落札してポン付けします。
ピストンだけ交換とはいきませんでした(大きさが違いました)
ほぼほぼ部品は流用できるため、GB250のものを移設していけばOKです。
(ジェット系も一緒っぽい…?)

見た目汚くてすみません…掃除する前なんです…

GB250とGB400 のキャブレターを見比べてみると、やはりGB400のほうがところどころ空間が広い為、交換することで若干パワーが上がったような気がしますが…低速時のアイドリングが若干高回転になってしまいました。
空気の流入量が増えたので、燃料が薄くなった感ある
(アフターファイアとかはないですが)

燃費に影響が出てくるかどうかはこれから…って感じですね。
ただ、高速道路運転中に自動で超省エネモードになるよりかはマシかなーと思います。

ちなみにピストンを抑えているバネはGB400のものを使わないと、ピストンの戻りが遅くなります(吹け上がった後、戻るのが遅くなる)

とりあえず大きく調整しなくてもそのままポン付け出来たため、よかった!
このゴールデンウィークでまた走った感想を載せようと思います!

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