切手代40ルーブリの謎
河出文庫「ロシア怪談集」を読んだ。
この中にドストエフスキーの「ボボーク」という短編が入っていて、その中に気になる記述があったので今日はその話。
40通の手紙で40ルーブリの切手代がかかったらしい。
最初はそのまま読み飛ばしたけど、なんとなく引っかかった。1通で1ルーブリの計算だ。ずいぶん高くないだろうか。巻末の「原著者、原題、制作発表年一覧」によれば「ボボーク」の発表年は1873年だ。
同じドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」はおそらく1860年代が舞台で、物語の冒