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東京学芸大学2022Season振り返り⑤

Statsで過去のSeasonと比較


リーグ3年分のStats比較(全試合で平均取るの大変だった!)

本当はPaceのDataもとりたかったが、流石に大変なので以上のDataを取って方針から分析しながら比較することにする。
2019,21は学連のData、22はTeamのDataから出したため、誤差があるかもしれないが、自チームと相手チームの比較では同じDataとして考えられるだろう。
また、上位リーグでのGame数、勝率によってStatsヘの影響もあるだろう。
まず平均得点、平均失点に関して、今シーズンは平均得点微増、平均失点増加という結果となった。上位リーグでの試合が多く、勝率が下がり、4部で戦える個人の能力も限られた中で平均得点が増加したことは評価できることだろう。
理由を分析すると、まずはOFの原理原則に則った再構築をしたこと、Zone pressを使ったことによりPaceが上がり、単純なOF回数が増加したことが考えられる。
失点数に関しては、大きく増やすこととなってしまった。DFに関しては昨シーズンまでのバスケットを大きく変えず、Intensityを高めていくことを目指したが、Ball man pressure、Entry denyなど、求めていた基準のDFを練習で構築することができず、GameでもDenyをせずに受け身のDFになってしまい(1年青柳だけはずっと忠実にやってくれてたけどw)Body upに関しても練習での徹底度が足りず、Middle lineをやられてしまう、手の使い方、コンタクトの仕方でファウルになってしまうなど、甘さが全てGameで露呈する形となってしまった。(特に最終戦、顕著だった…)
Shell DFの練習でRotationの形を具体的にしたものの、結局相手がその形通りのバスケットをしてくるわけでもないため、より抽象的な状況でのRotationをPlayer自身で判断、選択できる練習を積み重ねなければならなかったと感じる。
2FG%に関してはOF回数が増えたにも関わらず、過去のシーズンよりも高い数値を残すことができた。理由としては今シーズン導入したモーションオフェンスによってLong close outを作り、より良いShotをAttemptできたことになるだろう。
3FG%は22%と低い値となっている。Paint touch→Kick outを繰り返し、Lon close outを作ることを強調してきたが、結局崩せていないShotが増えてしまったこと、崩せなかったときのS&SのISOによるPull upの3Pが増えてしまったことが原因だろう。また練習内でのShootingの絶対量が明らかに足りていなかったと感じる。
平均TOは昨シーズンまでと比較して増加している。平均17,9回はやはり多すぎる。
要因としては、OFを再構築して抽象的なバスケットになった影響で、判断しなければならない幅が非常に大きくなったこと、Zone pressによってPaceが増加し、OF回数が増えたこと、追いかける展開が多く、リスクを冒さなければならない状況が多かったことがあげられる。
相手の平均TOは20,3とこの勝率では非常に高い数値を残すことができ、間違いなくTeamの武器となっていた。理由としては1-2-2のPressが効いたことだろう。ただ試合を重ねるにつれて、スカウティングされたのか効果は薄れていった印象がある。
平均Reboundは過去のSeasonと比較しても大きくは減少していない。勝率が低く、Big manがいないにも関わらず、Big manが2人いた19Seasonよりも増えている。
しかし相手の平均Reboundと比較すると、Rebound取得率は大きく減少していることがわかる。これは、Zone pressによりPace,OF回数が上がり、Rebound総数が増加していることが要因だろう。
また、このReboundの数値こそがHCとしての今Season最大の反省点である。サイズがないことはわかりきっていたため、選手起用、練習、Coaching含めReboundをもっと重要視しなければならなかったと反省している。

今戻れるなら、、、どうするべきだった?

ここでは、昨Seasonまでのバスケットを受け継ぐとか、もっと具体的なバスケットをするなどは「次Season以降に繋がるバスケット」という今Seasonの趣旨からズレるためなしとする。
まず、Seasonの始動が遅れてしまったことではじめの構想が全て崩れてしまったが、できないなりに、もっと行動しなければならなかったと感じている。上手くいくか、意味があるかが重要ではなく、Teamとして試行錯誤してあゆみを進めなければならなかった。失敗をすることを、行動を起こすことを恐れてしまったことにとても後悔が残っている。
まずはStats面でも述べたようにRebound面はフォーカスしなければならなかった。単純なHitの練習、アウトサイドがDF ReboundにとびこむようにとCoacingするだけでなく、反復練習をして習慣にしなければならなかった。
失点数が大きく増加したDFでは、40分戦える脚力、メンタル含めた鍛錬、また、Body upの練習でも、ファウルにならない守り方、Stuntの仕方、Denyなど基本の細部を徹底する必要があった。5人のHelp rotationに関しては、練習が具体的になりすぎていた反省がある。
整理して1つ1つをルール化しても、原則通りに戦ってくるわけではなく、全てを網羅できることなど絶対にない。(DFだけでなく、バスケット全般に言えるが)
もっと抽象的な練習、ルールにして対応力、判断力を磨かなければならなかった。
また1-1-3,2-3のZone defense、All switchのマンツーマンに関してもより早い時期から導入しておきたかった。
OFに関しては再構築のSeasonだからと割り切っていたなかで、平均得点、2FG%を改善することができたが、もっとInside(尾島)にBallを入れるべきだったと感じる。Outside主体といってもあまりにOutside偏重であり、Insideでも4部では間違いなくAdventageをとれる選手であったため、(あと5cmほしかったけど)もっとInsideにBallを入れて攻めるべきであった。
メンタル面に関して、22Seasonは苦しいときにTeamを引っ張るリーダがいなかった。上級生の、チームへの献身が4年間の中でも足りず、非常に甘いSeasonになってしまった。
しかし22Seasonの抽象的なバスケットから3本柱(松田、濱田、尾島)含め戦力がダウンせず、2年目でより具体的に共通理解も上がっていく23Seasonは期待できるはず…!

最後に

4年間バスケット部にいたとしても、実質1年半くらいの濃さだったと感じる。
全教は1回もできず、1年の夏合宿が最初で最後になってしまった。4年目はリーグ戦で試合数こそこなせたものの、1年の時のような盛り上がり、応援の熱気はなく、ただ練習試合を重ねているような感覚だった。(1年生のとき、振り返ってみればとても楽しかった。当時はだいぶしんどかったけどw)
今年からまた元通りに動き始めることをうらやましく感じるとともに、後輩たちにはとてもしんどいけれど濃い時間を目一杯楽しんでほしいなぁと思う。



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