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細部にこだわる

なんでこのチームが勝つんだ!?

外から見ているとこのように感じることが多くあった。
特に、中学や高校の育成年代の全国大会では、なぜか分からないけれど、最後の最後に1点差を勝って優勝していく不思議なチームがある。

昔はこのようなチームを見て、たまたま勝ってる、運が良いのかな〜くらいにしか思っていなかった。

しかし、2年間このような全国優勝するチームの内部にサポートコーチとして携わらせていただいて、偶然ではなく、必然での優勝なのだと気づくことができた。

勝負を決めるのは細部

もちろん、全国優勝を目指して入ってくるのだから、選手は上手だし、それなりに大きい子もいた。

しかし、他の全国に出るチームと比べて、特別練習時間が長いわけではなく(むしろかなり短い)、体育館を使える時間も非常に短い。
さらに、全国レベルで能力、才能、に優れた選手が多くいるわけでもなく、最後の大会までは、自信もなく、「特別強い!」というような雰囲気はない。

それにも関わらず、なぜか最後の大会に近づくと、魔法にかかったかのように、凄まじい勢いで伸びていく。

その秘密は練習での細部への徹底度にあった。

とにかく繊細で、細部にとことんこだわる。
一つの言葉、一つの動きに深い意味があり、そこを繊細に突き詰めていく。

練習だけではなく、考え、振り返り、スケジューリング、編成、保護者の気持ち、広報、礼儀、数え上げたらキリがないが、全てに繊細になって、バランスを考えながらチームを創り上げ、厳しいながらも、最後にアクセルを強め、持ち上げていく。

この繊細さ、徹底具合が最後の1点差に繋がっているのだと強く実感した。

先日のU15,14のナショナル育成キャンプでも、スペイン人のHCは、ボックスアウト、ピボットなど、細かい部分を口酸っぱくコーチングしていた。

上部の知識は誰でも手に入れることができるし、それっぽく真似することなんて誰でもできる。
しかし、このように深みを持って細部にこだわれるコーチはとても少ない。
このようなコーチと、そうでないコーチはチームの練習、試合を見れば一目瞭然である。

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