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ドラマ正直不動産を解説します。第2話:賃料と管理費

※この記事はNewsPicksトピックス「ロジカル不動産」で連載された過去記事を引用しております。最新記事はこちらからお読みください。

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※ネタバレ含みます

正直不動産第二話は、「一位にこだわる理由」。

ライバル営業の営業成績を競う話、専任媒介と一般媒介の違い、内見をたくさん行くことの是非、そして賃貸申し込み・預り金、そして賃料交渉の話でした。

どの部分解説しようかなと思いますが、今回は賃料と管理費の話について。

賃料と管理費?

物件賃料13万円だったマンションが、申し込んでから契約までの間に、一万円値上がってしまいトラブルに。

交渉の結果、5000円の値上げでよく、また管理費分の値上げということで敷金礼金の諸費用は変わりませんよ、ということで一件落着。というお話でした。

ここで気になるのが、結局5000円の値上げでしょ?なのになんで敷金礼金変わらないの?という点かと思います。

まず、賃貸住宅における「管理費」という名目は、賃貸経営上は特に意味をなさないものです。

購入をすると、管理組合に対して毎月「管理費」と「修繕積立金」を支払う必要がありますが、その「管理費」が賃貸における「管理費」とイコールかと思いきや、そんなことはありません。オーナー側が自由に設定できるものなのです。

オーナーが実際に払っている管理費が5000円だとしても、借り手に10,000円請求しても全く問題はありません。賃貸経営における収益とは、この賃料+管理費を合わせたものがすべて収益とみなしますので、分けたところでといったところです。

例えば

お得なのはどっち?

ただし、例えば

①賃料9.5万円 + 管理費0.5万円

②賃料9万円 + 管理費1万円

オーナーからしたら、同じ総額10万円で価値は全く変わりません。

ただ、なんとなく、②のほうがお得に見えたりしませんか、、、?

「俺は20万円の賃料のマンションに住んでるぜ」というときに、管理費は忘れてたりしますよね。

一方で、敷金・礼金は賃料に対してXか月分という風に設定されますね。そのため、初期費用としてはオーナー側としては、同じ10万円だとしても賃料側に寄せたほうが、一時的なな実入りは大きかったりします。

ということで、賃料ばかりに気を取られずに、物件探しは総額で見るようにしましょう。

また、家賃交渉するなら、初期費用交渉したほうがいいよ、という話もしたいですが、それはまた今度の機会に。

前提、漫画でもそうですが、毎回何かしらのトラブルが起きてこそのドラマなのですが、普通の不動産仲介ではそこまでトラブルは起こりませんのでご安心くださいね笑

不動産の人はいいことしか言わない?

劇中、不動産の人はいいことしか言わない、と言っていましたが、そのためにもぜひ、まずは自分で知識を蓄えながら、またプロフェッショナルな部分はいいエージェントに適切に相談するのがよいでしょう。

当社にも賃貸にものすごく強いエージェントもいます。彼は詳しいエリア内だったら、「こんな家に住んでるよ」というだけで、どのマンションに住んでいるかあてられるほどの力を持っていますし、逆を言えば「こんな家に住みたい」となれば、「今はマーケットにはないけど、あのマンションがきっと2か月以内には出てくるはず」という話もできたりします。

これはプロのエージェントの力の1つです。ぜひ何かあれば相談してみてくださいね。

それではまた!

※この記事はNewsPicksトピックス「ロジカル不動産」で連載された過去記事を引用しております。最新記事はこちらからお読みください。

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