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読者の違和感をなくすことは大事だよねってことを学びました

こんにちは。
マンガサービス「アル」で記事を書いている江口ひろです。

こちらの記事を書きました!(これで2本目!)

SNSでこのコマよく見かけるけど、このコマって一体なんのマンガなの?という解説記事です。

今回もこのnoteでは、私が書いた文章は編集部からどんな修正を受けたのか?をご紹介していきます。修正をたくさん受けたのですが、その中でも特に勉強になった点を1つ、この記事では紹介します。

アルの記事を読んでから、このnote記事を読んでいただいた方が読みやすいかと思います。よかったら上のリンクから記事を読んでみてください!短く読めて笑える内容になっています。

書いた経緯(簡単に)

アルではライターの意思を尊重してくれているので「私、こんなテーマで書きたいです!」と、自分から提案して記事を執筆していきます。

一方で、編集部の方からも「こういう記事書いて欲しいんですけど誰か書いてくれませんかー?」と募集がかかるときもあります。

今回の記事も編集部の方から「「やはり暴力!」の元ネタ記事書いてくれる人ー?」と募集がありましたので、手を挙げました。

修正された点

記事を提出したところ、たくさんの修正を受けました。(編集部の方ほんとすみませんっ!)

数ある修正の中でも今回ご紹介するのは、例のコマが登場するまでの経緯を説明したパートです。

【私が書いた文章】

例のコマは、事件の関係者が初めて登場するシーンで出てきます。そこで彼女は酔っぱらったおじさんにからまれていました。
困っている彼女を金田一が思わぬ方法で助けます。

この文章を編集部はこのように修正しました。

【編集部の修正後】

例のコマは、事件の関係者が初めて登場するシーンで出てきます。そこで桐江(きりえ)は酔っ払った男性にからまれていました。
思わず殺意が漏れる桐江。そのとき、困っている彼女を主人公の金田一一(きんだいちはじめ)が思わぬ方法で助けます。

「酔っぱらったおじさん」が「酔っ払った男性」に変わっているなど細かい修正もありますが、一番の修正は「思わず殺意が漏れる桐江。」という文章が追加されています。(実際の記事では太字にはなっていません。)

この一文があるのとないのとでは、文章の読みやすさが大きく変わってくる気がします。

修正前は違和感をあたえる文章になっていた

このパートで私が説明したかったことは、「女性が酔っぱらいにからまれていたよ。(その後、金田一が助けるよ)」ということです。その説明のためにこのコマを掲載しました。

「酔っ払いにからまれている」ことを説明するのであれば、本来なら右側のコマだけ掲載すればよかったのです。

なのですが、左側のコマ「ぶち殺すぞワレ…」がすごい面白いので、どうしてもこのコマも掲載したかったんです。(⇐エゴがでてしまったんですね。)

にもかかわらず、文章の中では「ぶち殺すぞワレ…」をスルーしていたのです。(⇐なるべくスリムな文章にしたいと思って)

その結果、読者に大きな違和感を与える文章になってしまっていたのです。

【修正前の文章イメージ】

記事「とある女性が酔っぱらいにからまれていたんですよー。その時の様子がこちらなんですけどー、」
記事「で、このあと金田一がこの女性を助けるんですけどー、その方法がー、」
読者「いーや、女性のサイコパス感が気になりすぎる!」

というように、読者に違和感を与えたまま文章を先に進めちゃっていたんですね。

その点を編集部はしっかりと修正してくれたのです。

【修正後の文章イメージ】

記事「とある女性が酔っぱらいにからまれていたんですよー。その時の様子がこちらなんですけどー、」
記事「最後のセリフ、めっちゃウケますよねw。で、このあと金田一がこの女性を助けるんですけどー、」

修正後の文章では「思わず殺意が漏れる桐江。」という一文を付け加えて、「ぶち殺すぞワレ…」にちゃんと言及しています。こうすることで、読者が感じた違和感をフォローしてあげているんですね。

インパクトがかなり強いセリフなので、違和感が100%は解消しないかと思います。ですが、この一文があることによって、読者は安心して続きを読むことができます。

今回の修正はコマ投稿ができる「アル」の記事ならではの修正かもしれません。ただ、読者の違和感をなくしてあげることは、どんな文章を書く時にも重要なポイントなのではないかなと思いました!

「R25」のインタビュー記事が参考になるかも

「読者の違和感をなくす」でいうと、R25のインタビュー記事が分かりやすい例かもしれません。R25のインタビュー記事って、途中途中で写真をいれて、写真の下に軽いツッコミコメント入れていますよね。(参考↓)

あのツッコミコメントが読者の声を代弁する役割を果たしていて、読者の違和感をその都度なくしてあげているんじゃないかなと思いました。シンプルな記事に見えるけど、実はものすごく丁寧な記事なのかもしれません。

読者目線を意識するヒントになりそう

「読者目線を意識しよう!」とよく言われますが、どう意識したらいいのかいまいち分かっていませんでした。今回学んだ「読者の違和感をなくしてあげる」という視点を持つことは、読者目線の記事を書く良いヒントになる気がしています。

ほかの記事もぜひ読んでみてください!

アルでは元ネタ解説記事が多数公開されています! ↓

「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」の元ネタは?

「うるさいなぁぶっころすよ?」の元ネタは?

(下の2つの記事は埋め込みができませんでした。_(._.)_)

私が書いた記事は元ネタが『金田一少年の事件簿外伝』だったので、ストーリーが事件ごとに独立しており、コマが登場するまでの説明は比較的シンプルにできました。

他のライターの方々が書かれた記事は、長期連載しているマンガのひとコマです。コマが出てくるまでを、いかに簡潔に、いかに読者に違和感を与えずに説明していくのか? かなり難易度の高い編集作業が求められたと思います。ぜひほかの記事も読んでみてください! 面白いだけでなく、とても勉強になりますよ。

noteの次回予告!

『聲の形』のレビュー記事が公開されたので、その記事をとりあげます!

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